主婦ゲーマーのゲーム日記

世間に隠したオタク心を爆発させています。時折まじめに読書など。

本日の読書

2014-09-14 10:47:18 | 読書
和田竜著「村上海賊の娘 上・下巻」
話題の本もジャンル次第では「読んでみたい」と思います。
普段は、話題になると天の邪鬼をして避けたくなりますが。

内容(「BOOK」データベースより)
和睦が崩れ、信長に攻め立てられる大坂本願寺。海路からの支援を乞われた毛利は村上海賊に頼ろうとした。その娘、景は海賊働きに明け暮れ、地元では嫁の貰い手のない悍婦で醜女だった…。

本年度の本屋大賞受賞作。
本屋大賞は当たり外れ(自分の好みの)がありますが、今回はかなり楽しめました。
もっとも、一番の盛り上がりの最後の海戦は主人公補正がありまくりですが。
この主人公補正をいかにイヤらしくなく魅せるかが、作家さんの力量なんでしょうね。
(最近、終わった某漫画の試合の結末を病院の待合で子供と一緒に読んでたら、2人で「ええー!」ってなった。お客さんが少なかったから、遠慮無く読めました)
上巻は主人公の景と彼女を取り巻く環境、時代の流れが描かれることが多いです。
ここは権謀術数の所の方が、景のことを書かれるよりずっと面白かったです。
下巻、漠然と抱いていた戦への憧れと現実を思い知り、周りの言うように女らしくあろうとして、とあることをきっかけにそれを捨ててからが彼女の見せ場。
でも、海戦の描写の方が面白かったけれど。
あれ?この小説、景のこと以外の方が面白くない?

映像化があり得そうなエンターテイメント作品ですが、これ主人公の景とその美人と誉れ高い義妹の配役が難しいよね。
景は醜女とは言うけれど、それはこの時代、この場所によるもので、同じく美女もこの当時のいわゆる美人(つまり今では全く美人ではない)なんですよね。
つまり景の方が美人だけれど、台詞はこちらが「醜女」を連発されるということになる。
分かってはいてももやもやを抱えそうです。

うん、久しぶりに時代小説読みたくなってきたな。
コメント (2)
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