主婦ゲーマーのゲーム日記

世間に隠したオタク心を爆発させています。時折まじめに読書など。

本日の読書

2014-02-28 17:32:21 | 読書
三浦しをん著『政と源』
つまみ簪職人の源二郎と元銀行員で妻と別居中のの国政は、性格が全く異なるが70年来の付き合いの幼友達。
源二郎の弟子徹平も交えて、愉快でもの悲しい人情物語です。

こういう幼なじみって憧れます。
でも、生まれた所からずっと同じ所にいないと無理だよねえ。
しかも気が合うとは限らないし。

で、本文とは関係有りませんが。
表紙は良いとして、中身の章ごとの挿絵がいやあああああ。
挿絵の方の、ファンの方には申し訳ないですが、なんかむずむずする絵のタッチで~~~。

そういえば、今、『三匹のおっさん』がTVドラマになっているようだけど、これもそうなりそうなお話しだったなあ。


三崎亜記著『ターミナルタウン』
数十ページ、読んでしみじみ。
「三崎さん、好きだわ~~~」。
いや、上の本も、嫌いじゃなかったのよ。
しをんさんのエッセイは楽しくて愉快で気分がよくなるし、『仏果を得ず』『月魚』『星間商事株式会社社史編纂室』は好きだったのよ。
でも、私が求めているのは、上のような本ではなくて、こういうの。

かつては、鉄道のターミナルタウンとして賑わっていた静原町。
しかし、現在は幾つかの路線の廃止により、その機能は失い、一地方の駅となり果てていた。
そんな駅を利用する数少ない住民-「影」を失い、見えないけれど「ある」ことにされているタワーに勤務している響一。
30年以上、ここの駅長を務める女性。
この駅では久方ぶり新人駅員である丸川。
合併により町から市となったこの静原の元町長。
トンネルに取って代わられつつある「隧道」の闇に捕らわれれ死への眠りにつ隧道士である父を、看取りに町に戻ってきた理沙。
ある日、ふらりとやってきてこの町の寂れた商店街に店を開いた牧人。
そんな人々による町と自身の再生の物語です。

いつも通り、ちょっと変わった架空の世界のお話しで、良い感じなのですが、今回はちょっと詰め込みすぎた感がありました。
最後の再生に当たっては、一人による力が出来すぎな気もするけど、キャラ設定からするとそんなものなのか。
三崎さんの作品を追っている方ならニヤリとするようなキーワード、「廃墟」「象さん滑り台」「歩行技師」が出て来ますよ。


近藤史恵著『キアズマ 』
『サクリファイス』シリーズの第4弾です。
とはいえ、お馴染みの人達はいません。
高校時代を親の仕事でフランスを過ごした正樹。
帰国後、一浪して大学生となった。
大学からの帰り道、一人の男に「自転車にぶつかった」と言われるが、その時の相手の対応に苛立ちを感じ、話の途中で逃走。
しかし、相手は仲間と共に自転車(ロードバイク)で追いかけてきた。
その結果、正樹の不注意により、追いかけてきた相手に怪我をさせてしまった。
入院中の相手に謝罪に行くと、怪我した男が思いの外、好人物であった為、「できることがあれば、何でも言ってください」と告げた。
入院中の不自由の手助けのつもりで・・・。
が、何故か1年間限定で彼が立ち上げた自転車部に所属することになってしまった。

という始まりです。
青春物でスポーツ物だけど、熱くない!淡々とクールに押さえた筆致で文章が書かれているのが良いです。
サクリファイスシリーズは、どれもそうですけどね。
スポーツ物なのに熱く迸らない。(第1作はミステリーでもあるが)
だが、それがいい。
近藤さんは、「好き!」とは思わないのですが、このシリーズだけは見つけたら読みますね。


夢枕獏著『大江戸恐龍伝 第二巻』
半分まで読んだ昨日、ネットから予約を入れた!!!
一気に読みたい!
しかし、今日は休館日。
明日返しに行くまでに届くのか??
さっさ持ってこい!!

読み始めたら、もう面白くてどんどん進めてしまいます。
夕方、読むとやばいです。夕飯の支度をしたくなくなります。
寝る前に読むのも良くないです。夜更かししたくなる。
仕事行く前もやばい。行くのを忘れそう。
ということで、限られた時間帯で読み進めています。

竜のいる島がどこなのか、ついに判明!
死の床に伏す恩師が、その答えを持っていました。
そして、その島から帰って来たと思われる男が書き残した謎の文字の解読のヒントも。
こういう謎解き冒険物、いいよねえ。
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本日の読書

2014-02-14 18:49:01 | 読書
冲方丁著『はなとゆめ』
初めてこの題名を聞いた時は、少女漫画雑誌を思い浮かべてしまいましたよ。
小説の題名は他の方と被らないようにするというのは、遠い昔、どなたかの本だか漫画だかの後書きで読んだことがあるのですが。
ですが、本を読んだら、確かにこの題名を付けたくなるよね、と思う次第。
ついでにタイトルがすべてひらがな、というのも頷ける。
「華と夢」ではちょっと雰囲気が違うし「華とゆめ」なら割と良い感じだけど、漫画雑誌と漢字違いなだけになってしまう印象。
漢字とひらがなで、かなり印象が変わりますよね。
というのを、この本で結構感じました。
また、内容とはずれる話で、申し訳ないのですが、この本の中で「ゆいいつ」って必ずひらがなで書かれているのですよね。
私は「唯一」という漢字の方が好きなので、わざわざひらがなな所に何か意図があるのだろうか、と凄く気になって・・・。
あ、題名とは違って、本文に何度も出てくる「はな」は「華」という漢字になっています。これは確実に漢字の方がぴったり。

で、中身の方なのですが、時代物が続いていらっしゃるようで、今回は清少納言を題材に。
こういう歴史物は、どんなにいい話だと思っても、作者さんが自分が集めた資料から得られた人物像なのですよね。
私は、今まで清少納言本人側からのは読んだことがないのですが、他の作者さん達が書いた紫式部の話を読んで、そこでちらちらと出てくる彼女を読んでの印象を混ぜ合わせて自分の中に出来てしまっていた人物像と、違いすぎて違和感がいっぱいでした。

こういう作品で人気が出ると、「そういう風な人物である」というのが一般的になってしまうのでしょうね。
吉良上野介さんが悪人に描かれがちになってしまうみたいに。


夢枕獏著『大江戸恐龍伝 第一巻』
密林さんは、一度品物をチェックすると、「そう言う方には○○」とお薦めをしてくれますが、その中で上がってきたのがこれ。
粗筋読んで、なんで私、これをチェックしてなかった!!!
私好みなお話しですよ。
もう5巻まで出ているよ!

物語の発端は、1771年。平賀源内がエレキテルを世に送り出す5年前のことである。時に源内44歳。
高松藩を脱藩し自由の身となった源内は、長崎に赴く。そこで嵐の中、発見された龍骨を見て、その存在を暴こうと野心に燃える。
同じ頃、紀州の漁師が乗った船が嵐に遭い、漂流。南の孤島に辿り着き、そこで見たこともない巨大な爬虫類に襲われていた--。
その後、大坂で円山応挙とともに龍の掌の化石を見に行った源内は、それを祀る寺の法巣主から、その昔、龍の掌を竜宮から持ち帰ったという男の話を聴くことになる。
京で若き日の鬼平・長谷川平蔵や上田秋成に出会い、この頃から、源内は、龍に導かれるように、不思議な事件に巻き込まれていくことになるのである。

密林さんで紹介されている内容紹介から。
実在の人物をモデルに描かれた擬歴史小説。
第1巻は、恐竜の「き」の字ぐらいしか、恐竜が出て来ません。
まだ、源内の人なりとか、発端とか、その程度です。
で、最後に、恐竜に関わると思われる文書を巡るあれこれが始まる!というわくわくモードで終了です。
巻末に、全巻目次が載っているのだけれど、これを見ると恐竜に出会えるのが相当先だと分かる。
続々と届いている予約本を片付けながら、こちらも読み進めて行きたいと思います。

後で、3連続目の予約本を受け取って、ついでに2巻の予約をしてこよう。
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本日の読書

2014-02-08 14:26:26 | 読書
雪乃紗衣著『彩雲国秘抄 骸骨を乞う』
角川ビーンズ文庫という昔で言う所の少女小説(今はなんて言うのでしょうね)「彩雲国物語」シリーズの外伝。
本編とは異なりハードカバーで出版されています。
こういう形式って、シリーズを綺麗に並べたい私みたいな人には、いやな発売のされ方です。
特にこういう本を読むのって若いお嬢さんでしょ。
お小遣いをやりくりして買うような子達が、遠慮したい単行本で出すというのはねえ。
とかつて、そんな日々を送っていた私は言いたかったのですが。
読んだら、納得。
本編みたいなノリのを期待させてしまってはいけないという配慮もあったのかもしれません。
打って変わって、悠瞬、旺季、晏樹、劉輝の生と心理描写が主になって、重い話となっています。
中2人は、本編では敵役的な存在で、多くは語られていませんでしたが、これを読むとより本編が彩られることとなると思います。
というか、こういう描写を本編に組み込めば、少女小説の域を脱することが出来たかと。
(逆に抜いてそのジャンルにふさわしいようにしたのかもしれないけれど)
最後の話は、本編や外伝でもちらりと出て来た「悪夢の国試組」のお話し。
9割重々しかった所への一服の清涼剤。
ただ、これはこの本に入れる所かが微妙かも。
本編を追っていた子達の為にもここは同じ形式の可愛い絵柄の文庫本が良かったかも。


大崎梢著『ようこそ授賞式の夕べに 成風堂書店事件メモ(邂逅編)」
出版社営業の井辻智紀君のシリーズと合体なので、邂逅編なのでしょうね。
まもなく開催される書店大賞授賞式。
決定前に事務局に怪文書が届いており、それになにか心当たりは無いかと問われた福岡のとある本屋さん。
そこでバイトとして働く花乃は授賞式参加で上京するにあたり、「書店の謎を解く名探偵」に会って謎を解いて貰おう、と決意。
威風堂の杏子と多絵の元へ訪れるのでした。
そのちょっと前、井辻は真柴から緊急のお呼び出し。
最初は断ったものの、実際は書店大賞実行委員長からの頼みと聞いて、待ち合わせ場所へ。
最近話題になる本屋大賞をモチーフにした事件発生です。

この話題になるっていうのが良いことにも悪いことにも繋がるって言うのは、最近の本屋大賞受賞作を読むと実感。
悪くは無いけど、そんなに良いかなあ、と思うのが続いてますからね。

で、大崎さん。
本関係の作品なので、悪くは無い。
が、もっと引き出しを広げた方がいいのに、とお節介なことも思ってしまいます。
次はどっちかな。


森博嗣著『ジグβは神ですか』『キウイγは時計仕掛け』
このシリーズ、何冊まで続くのだろう。
前にも書きましたが、これは最後まで読んでからでないと、面白いのかどうなのか決めかねると思います。
真賀田博士の思惑を実現するには80年は未来、と紅子さんがβの方の終わりで言ってます。
そこまでの未来を読むことができるのか、なんらかの事態が生じ途中で終わるのか。
萌絵も学生だった頃とは異なり、積極的に関わろうとはしなくなっています。
彼女の後、積極的に関わっていた国枝研の恵美達後輩組も社会人となり、だんだんと離れていっています。
追う側も世代交代して進んで行くのでしょうか?
とりあえず完結してくださいが希望です。

ところで背表紙の惹句が気になる。
「惹かれ合う森ミステリィ」「意外性に遊ぶ森ミステリィの猶予」ってなんです?
私の日本語が不自由??
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