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「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

近代土木遺産 『 筑後川昇開橋 ( 旧佐賀線筑後川橋梁 ) 』

2013-08-22 00:09:42 | 近代化産業遺産・土木遺産










2本のタワーとワーレントラスが独特な雰囲気を醸し出している







可動橋を上下させるモーターとそれを操作するオペレーター室







可動橋をワイヤーロープで巻き上げるタワー頂部の滑車







持ち上げられた重さ48トンの橋桁







タワーの下に重さ20トンのカウンターウエイトが降りている






昇開橋・花宗水門あたり ( 下流側からの遠望 )




























大川よりの橋の袂は、かつて 「 筑後若津港駅 」 があった。





天中を駆け上がる橋の勇姿が青空に映える

悠々と流れる筑後川を跨ぐ赤い橋。
中央部には天を挟むように一対のタワーが向き合う。
ゆっくりと上下する鉄の橋梁が時に哀愁をさそう。
船と列車の往来を交互に分かち合う知恵の結晶は、
そのスケールから竣工当時、東洋一と称された。

佐賀線の廃止にともない、地元の要望で解体を免れた筑後のシンボルは、
現役当時の姿で迎えてくれる。







█ 所在地 /  福岡県大川市向島若津地先
          佐賀県諸富町為重石塚地先
█ 竣工  /  1935年 ( 昭和10年 )
█ 設計者 /  鉄道省 稲葉権兵衛 ( 橋梁部 )
          鉄道省 坂本種芳 ( 昇降機械部 )
█ 国指定重要文化財・Aランク近代土木遺産



筑後川昇開橋(ちくごがわしょうかいきょう、Chikugo River Lift bridge)は、
1935年(昭和10年)竣工、同年5月25日に開業した。
舟運との共存のため、橋の一部が可動式となっている可動橋には旋回橋、
跳開橋(跳ね橋)、昇開橋などがあるが、
本橋は橋桁の一部が垂直方向に上下する昇開橋として日本に現存する最古のもので、
日本国有鉄道(国鉄)佐賀線に存在し、筑後川をまたいで福岡県大川市と
佐賀県佐賀市諸富町(廃線時・佐賀郡諸富町)を結んでいた鉄道用可動式橋梁である。
佐賀線の廃線後も保存され、現在は歩道橋として活用されており、
旧筑後川橋梁(筑後川昇開橋)として重要文化財および機械遺産に指定されている。


筑後川昇開橋の全長は約507メートルで、
その建設には大変な苦労があったと伝えられている。
橋脚の深さは約15~18メートルと記録されているが、
有明海は干満の差が大きく、水面が一定でないため掘削作業は困難を極めた。
そして、橋桁を架けるときは船で運び、潮と浮力を利用したと記録されている。

また、筑後川の水面も有明海の干満の影響を受けて一定ではなく
干潮の時は可動橋が降りていても、小船は通ることができるようになっているが、
中型船以上は列車通過まで一時ストップしなければならなかった。
このようなことは佐賀線設置の時に船舶会社と協議され、
列車通過以外は船舶が優先されることが約束され、
それがもとで昇降式可動橋が作られたといわれている。

この昇開橋は橋脚と橋脚の間が約26メートルで、
そこに架けられた約24メートルの可動橋が
約23メートルの高さまで上るようになっている。
このような可動橋は清水港線の巴川鉄橋にもあったが、現在では廃止されている。
昇開橋の主な構造は、鉄塔の高さ約30メートル、可動橋の自重約48トン、
約20トンのウェイトが両側の鉄塔に下がっている。
さらに、平衡ワイヤにより左右のバランスをとり、強風にも耐える構造となっている。



熊本県山鹿市 ・ 山鹿の子ども灯籠 「 ハーイ灯籠! 」

2013-08-22 00:03:52 | 日記 ・ イベント


























































「 山鹿灯籠まつり 」 のメイン会場の中で、
地元の子供会による ” 手作りの灯籠 ” が披露された。
それは、大人が踊る灯籠踊りとは違った一生懸命さが灯籠に出ていた。

自分たちで 「 あ~でもない。こ~でもない 」 と、試行錯誤しながら
皆で話し合いながら策を練りに練って完成させた手作り灯籠だと思う。
この経験は、いくつになっても忘れないだろう。

将来、この中から 「 灯籠作家 」 が出て来るのを楽しみにしている。



大分県院内の石橋 68 「 コチバサコ橋 」

2013-08-22 00:00:46 | 大分の石橋



恵良川の支流の恵曽川に架かるコチバサコ橋








径間が11mの扁平なアーチである







下流側は蔦で覆われてその石組みを見れない







通路部は嵩上げされ補強されている







橋の大きさの割りに大き目の輪石が使われている







蛇腹のようにびっしりと組まれた輪石内側






所在地 /  大分県宇佐市院内町荻迫 : 恵曽川
架橋  /  大正12年
石工  /  松田 新之助
長さ   /   13.0m   幅   /  3.3m
拱矢  /    2.9m   径間  / 11.1m
環厚  /    50㎝   
単一アーチ


コチバサコ橋は、恵良川の支流である恵曽川に架かる町道の橋で、
橋の大きさの割りに長いスパンと大きい輪石が目を惹いた。
大きい輪石や壁石の目が詰まったあたりは、石工、松田新之助の特徴であろう。
橋は現在も地域住民の生活道路として現役で活躍している。

コチバサコ橋へのアクセス
コチバサコ橋は、土岩屋橋を渡って150mほど行った所から左に入って
50mくらいの場所に架かっているので、途中までは土岩屋橋を参考にしてもらいたい。
駐車は橋を渡った先に広くなった場所に駐車した。