「 久米島自然文化センター 」 の横にある伊敷索グスクの遠望
グスクの前にある 「 久米島自然文化センター 」
伊敷索グスクは、嘉手集落の北西にある石灰岩の丘陵地上に築かれたグスクであり、
グスクの背後には白瀬川が流れている。
グスク内は高さ2メートルの石垣が直線的に築かれており、三つの郭で構成されている。
野面積みの石垣で出来た城門は三の郭にあり、雑草と潅木に覆われ昔日の面影が揺れていた。
『琉球国旧記』によると、久米島に伊敷索按司なる者あり、
久米の長となり、四子ありて長男を兼城大屋子(かねぐすくおおやこ)といい、
二男を中城按司といい仲里グスクを築き、三男を具志川按司といい具志川城主となり、
四男を笠末若茶良といい登武那覇の地に居住す。と記されている。
また、伝えられるところでは、伊敷索按司は中山の英祖王統四代目の玉城王の庶子(妾の子)で、
久米島方六群(仲里・具志川・粟国・渡名喜・座間味)を与えられ、この地にグスクを築いたという。
子孫に宇江城・具志川・登武那覇の各グスクを築かせて、大きな勢力を誇っていたと伝えられる。
伊敷索グスクへのアクセス
伊敷索グスクへは、県道242号線を兼城港より大港橋を渡り、
久米島消防署の先を左に曲がり、約300mほど行ったところにある。
駐車は、久米島自然文化センターの駐車場に駐車できる。