「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

彼岸花 ( 曼珠沙華 )

2012-10-05 21:29:22 | 花・鳥・虫・魚・猫











































いつも彼岸花を見て感じることは、 “ 不気味さ ” である。
あの燃えるような赤と草の緑の反対色コントラストが
その不気味さを一層強くするのである。
ケイトウ ( 鶏頭 ) の花と同じようにあの赤色はイタダケナイ。


彼岸花の名は秋の彼岸ごろから開花することに由来するらしいが、
別の説には、これを食べた後は 「 彼岸 ( 死 ) 」しかない、というものもある。
別名の曼珠沙華は、法華経などの仏典に由来する。
また、 " 天上の花 " という意味も持っており、相反するものがある。
仏教でいう曼珠沙華は 「 白くやわらかな花 」 であり、
ヒガンバナの外観とは似ても似つかぬものである(近縁種ナツズイセンの花は白い)。
『 万葉集 』 にみえる " いちしの花 " を彼岸花とする説もある。
「 路のべの壱師の花の灼然く人皆知りぬ我が恋妻は 」
また、毒を抜いて非常食としている事もあるので、
悲願の花と言う意味もあるが一般的には?である。

異名が多く、死人花 ( しびとばな ) 、地獄花 ( じごくばな ) 、
幽霊花 ( ゆうれいばな )、剃刀花 ( かみそりばな ) 、
狐花 ( きつねばな ) 、捨子花 ( すてごばな ) 、はっかけばばあと呼んで、
日本では不吉であると忌み嫌われることもあるが、
反対に 「 赤い花・天上の花 」 の意味で、めでたい兆しとされることもある。
欧米では園芸品種が多く開発されている。
園芸品種には赤のほか白、黄色の花弁をもつものがある。
日本での別名・方言は千以上が知られている。

また、韓国ではナツズイセン(夏水仙)のことを花と葉が同時に出ることはないから
「 葉は花を思い、花は葉を思う 」 という意味で 「 相思華 」 と呼ぶが、
彼岸花も同じく花と葉が同時に出ることはないので彼岸花も相思花と呼ぶことが多い。

日本では上記の 「 花と葉が同時に出ることはない 」 という理由から
「 葉見ず花見ず 」 とも言われる。

学名のLycoris(リコリス)とはギリシャ神話の女神、海の精:ネレイドの一人、
Lycoriasの名前からとられたもの。


ちなみにヒガンバナの花言葉は、「 悲しい思い出 」 「 あきらめ 」 「 再会 」 「 独立 」 「 情熱 」
などである。
上の花言葉から 「 悲しい思い出 」 というイメージしか思い浮かばない。




沖縄県南城市  「 大城グスク ( 玉城百名 ) 」

2012-10-05 21:04:17 | グスク ( 城 ) ・ 遺跡



グスクの大かたの全景







民家側から見たグスク







岩の隙間に積み上げられた石は、按司墓か?ノロ墓であろう。








グスク内にある拝所









グスク頂部




大城グスクと名のつくグスクは沖縄では、旧・大里村と北中城村にあり、 
これは、旧・玉城村の百名集落の中心部に築かれた大城グスクである。
近くにミントングスク、垣花、玉城、糸数などのグスクが集中する入り口にある。
沖縄開闢の始祖となる神、アマミキヨが降り立ったヤハラヅカサや
一時的に居住したというハマガーウタキなどが近くにある。
グスクの興亡については資料が手元にないので何ともいえないが、
周囲のグスクの位置などを考えると同年代ではないかと思われる。


大城グスクへのアクセス
大城グスクへは、国道331号線の旧・玉城の百名集落にある百名小学校入り口の
二股交差点の右側の丘になる。
駐車は、グスク近くの路上の広くなったところに駐車した。



熊本県宇城市 「 鴨籠橋 ( かもこばし ) 」

2012-10-05 20:52:23 | 熊本の石橋



橋の上流側








橋の下流側







要石に刻まれた石工の名前









それぞれに刻まれた親柱のオンパレード










所在地 / 熊本県宇城市不知火町鴨籠
架橋  /  昭和26年5月
石工  /  村上
橋長  /  7m  橋幅 / 不明
径間  /  5m  拱矢 / 不明
単一アーチ


鴨籠橋は、不知火中学校の裏手にある田園地帯を流れる白水川に架かる橋で、
架橋は昭和26年と歴史の浅い橋だが、欄干以外は古さを感じさせる石橋である。
石工は海東村というから東陽村ではなく、旧・小川町海東の石工だったのだろう。