小倉2歳ステークスで、ハナ差の2着だったセントルイスガール
彼女は気性が荒く、こうしてじっとしていることは稀である。
明日、小倉競馬のフィナーレを飾る小倉2歳ステークスが行なわれる。
毎年のことながら、ここからクラシックホースが出て来ることを願っているが、
札幌や函館のように涼しい場所でのデビューと違って、
真夏の小倉は2才の若駒にとって厳しい暑さとなるだけに、
気候の良くなった秋から使う厩舎も少なくない。
メンバー的にはローカルな小倉の方が勝ち易さはあるものの、
馬への負担を考えると、小倉を一戦叩いて休養がベターかもしれない。
“ 下手の長談義 ” になる前に、話しをセントルイスガールに移すことにしよう。
明日の小倉2才ステークスでおそらく1番人気に支持されると思われる
エーシンセノーテの母は、自身も小倉2歳ステークスを走り、
アルーリングボイスの2着になったセントルイスガールである。
セントルイスガールのデビューから3戦ともその場で観戦していたが、
デビュー戦はイサミサクラサクラの方が注目されていただけに、
セントルイスガールが勝った時は、 “ 伏兵の勝利 ” だと思われていた。
だが、その勝利が実力だと認めさせるまでそう時間は掛からなかった。
この年は、アルーリングボイス、エイシンアモーレ、
トーホウアモーレ、エムエスワールドなど、実力馬が揃っていた。
そんなメンバーの中で、セントルイスガールの2着は立派なものだった。
垢抜けた名前のセントルイスガールを母に持つエーシンセノーテ。
セノーテとは、メキシコのユカタン半島にある天然の泉のことである。
競走馬は劣性遺伝だが、気性の激しい母の血を上手く爆発力に変えて
無類のスピードを発揮してほしいものである。