その日も朝にホテルを出る。目的地に向かう前に、イタリア広場のカフェで un café を注文、朝の時間を味わう。カフェを出て歩き始めると13区の市役所 Mairie du 13e が見える。なぜか呼ばれているように感じて中に入る。案内所では生涯教育プログラムのパンフレットや図書館案内誌 En Vue に目が行く。En Vue には古代アレクサンドリア図書館を再現したような Bibliotheca Alexandrina が元あった場所に近く建てられているという。その写真を見ているうちに、いずれのその巨大な空間に身を置き、古代に抱かれてみたいものだと思っていた。
ホールに出ると Mairie で行われている展覧会が紹介されている。無料だったので中に入ってみることにした。その会はホールあるいは廊下のようなところの両側に作品が並べられているというこじんまりした、しかし密度の高い展覧会であった。何という幸運だろうか、その場を完全に独り占めにしていた。Yves Hayat 氏のテーマは女性を取り巻く状況と密接に関連していて、"Statuts de femmes" となっている。女性が主人公の名画に現代の世界の情勢を重ね合わせたような写真が多い。そのモンタージュのセンスといい、色彩感覚といい、充分に楽しませてくれた。
思いもかけぬところにこんな世界が広がっているとは、またしても予想を超える出会いとなった。拾い物をしたような幸せな気分でメリーを出ていた。
ホールに出ると Mairie で行われている展覧会が紹介されている。無料だったので中に入ってみることにした。その会はホールあるいは廊下のようなところの両側に作品が並べられているというこじんまりした、しかし密度の高い展覧会であった。何という幸運だろうか、その場を完全に独り占めにしていた。Yves Hayat 氏のテーマは女性を取り巻く状況と密接に関連していて、"Statuts de femmes" となっている。女性が主人公の名画に現代の世界の情勢を重ね合わせたような写真が多い。そのモンタージュのセンスといい、色彩感覚といい、充分に楽しませてくれた。
思いもかけぬところにこんな世界が広がっているとは、またしても予想を超える出会いとなった。拾い物をしたような幸せな気分でメリーを出ていた。