最近、迷惑メールが押し寄せる。コンピュータ・ソフト、各種薬品、交際関係、などなど。一日の初めはメールの除去から始まる。そんな中、暇に任せてアメリカの会社からのものを開いてみた。そこには、今日4月25日は National DNA Day です、遺伝学や遺伝子について学びましょう、というようなメッセージが添えられていた。
1953年4月25日のワトソンとクリックによるDNAの二重らせん構造の発見とその50周年に当たる2003年にヒトの全遺伝子が解読されたのを記念して制定されたらしい。半世紀を経てまた歴史的な出来事が起こる、何と言うタイミングだろうか。
アメリカ国立ヒトゲノム研究所 National Human Genome Research Institute のホームページにある教育ビデオを見てみる。ヒトの遺伝子の中で、個人と個人の間で違っているは0.1%で、残り99.9%は皆同じ。遺伝子一つの異常で病気になることがある事実を、R&B歌手の T-Boz (鎌状赤血球症の患者さんでもある) を例にして話を進めている。またほとんどの病気は複雑で、多くのまだよくわかっていない遺伝子の仕業であることも。また遺伝子診断の問題点や遺伝カウンセラー genetic counselor という仕事の意義についても触れられている。お話をしている人がこの仕事についているせいか、そのやりがいを強調している。
きびきびとポイントを付く、遊びのほとんどない、機能的な話し方に久しぶりに触れ、現実に呼び戻されたようでなぜか緊張していた。