フラメンコ超緩色系

月刊パセオフラメンコの社長ブログ

しゃちょ日記バックナンバー/2017年02月②

2017年02月01日 | しゃちょ日記

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2017年2月28日(火)その2774◆無知とは

「無知とは、幸せな傲慢だ」

まあ、そんなふうを指摘され、ギャフンと答えた。
だからといって、いきなり物知りにもなれないが、
「何を学ぶか?というセンス」ってのは、存外重要かと今さら気づく。

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2017年2月27日(月)その2773◆いい感じ

井上圭子&鈴木淳弘Ⓒ?.JPG

協演者が決まった。
どーよ、この豪華な顔ぶれ!

2017年6月14日(水)20時開演
パセオフラメンコライヴvol.58
井上圭子ソロライヴ

井上圭子3.jpg

出演◆
井上圭子(バイレ)
川島桂子(カンテ)
三木重人(ヴァイオリン)
三枝雄輔(パルマ)
鈴木淳弘(ギター)

会場◆高円寺エスペランサ
開演◆20時ジャスト開演(19時半開場 ※終演は21時10分頃)
料金◆4,500円1ドリンク付(税込)
【2017年4月1日予約受付開始!】
各先着63名様まで、お申込み順に良いお席を確保いたします。
電話予約:
昼(セルバ)☎03-3383-0246/
夜(エスペランサ)☎03-3316-9493

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2017年2月24日(金)その2772◆大盛況・大成功!

2017年2月23日(木)20時
パセオフラメンコライヴVol.47
髙野美智子ソロライヴ

会場◆高円寺エスペランサ
出演◆
高野美智子(バイレ)
原田和彦(ギター)
森薫里(カンテ)
三木重人(ヴァイオリン)

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撮影/小倉泉弥(パセオ)
公演忘備録/若林作絵(月刊パセオフラメンコ5月号掲載)

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2017年2月23日(木)その2771◆ほんもの時代

現代は、正真正銘の本物が正当に評される時代......でもある。

現代ギター誌の最新号表紙を観ての、その第一感。
37年の永きにわたり、絶え間なく敬愛する音楽家・原善伸。
ここ数日、パセオに着いてまず一番に、巨匠の新譜CDを掛ける。

しっとりと、人々の暮らしを潤す〝音楽〟が聞こえてくる。

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2017年2月22日(水)その2770◆スタート地点

この講座をパセオが続けるワケ。
 ―― ―― ―― ―― 

パセオフラメンコ・オリジナル講座
原田和彦「もうコンパスが無いなんて言わせない!⑤」
【ブレリア編】
              
 フラメンコのリズムのうねりが、なぜ粋に感じられるのか? その根底にあるリズムの面白さを解明してくれるレッスン。ゲストのバイラオーラやカンタオールが「スペイン人の体内リズム」を身に付ける前と後の変化を実際に表現してくれるので、目と耳でフラメンコの躍動を体感できました。フラメンコの揺らぎ、リズムの伸び縮みには、自由な生命力があることを感じます。フラメンコを踊り、歌う人自身の内にあるものが豊かに解放されていくのが感じられ、ワクワクしました。講座の中で、フラメンコ・メトロノームや教則CD『聞くだけフラメンコ』も実際に使用するので、具体的に使い方が分かり自主練習に役立てることもできそうです。

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 前回はカルロス原田博士が、フラメンコのリズムを建物の構造に例え、解りやすく視覚化したテキストを作成。地上階に表されているものは、目に見え、耳で聞こえるパルマやパーカッション、ギターのリズム。そしてその地下にあるものが、唄に内在しているフラメンコのうねりとなる体内リズム。伸び縮みを持つ5拍子の感覚であり、その揺らぎがセンティードにつながる。

 それぞれのリズムがどう作用し合い、フラメンコの魅力的なノリを生むのか? 実際にパルマを叩き、パーカスやギターに耳を傾け、そこにフラメンコの根底に流れる体内リズムを重ね合わせて分析していく。その理論によって、フラメンコらしいニュアンスを感じ取れました。ここからはひたすら繰り返して身に付けていく、というスタート地点が視えて来たことが嬉しいです。(パセオ編集部/井口由美子)

日時◆ 2月24日(金)19時30分~21時(19時開場)
受講料◆ 90分/3,000円(当日受付にて)
定員◆ 30名程度
会場◆ スタジオ・アルソル(日本フラメンコ協会1階スタジオ)
備考◆ テキスト無料配布/自習のための録音可です
予約受付中◆
☎03-6382-4611/paseshop@paseo-flamenco.com
主催◆月刊パセオフラメンコ

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2017年2月21日(火)その2769◆ビセンテの新譜!

待望のビセンテ・アミーゴ新譜!!!
       
四年ぶりの新譜(国内盤)が、ソニーより3/22発売される。
音源は未聴だが、送られてきた資料には
「最もフラメンコに回帰したファン待望の新作。
 すべてビセンテによる書下ろしの新曲で、
 アンダルシアのコルドバ出身ミュージシャンを
 起用し同地でレコーディング」とある。
収録曲は以下の全9曲で、ラストの「レクイエム」は
パコ・デ・ルシアをトリビュートした作品。

01. アモラリー with ポティート
02. グアダメシ
03. 贈り物(ラ・フラグア)with エル・ペレ
04. オルフェブレスの橋(プエンテ・デ・ロス・オルフェブレス)with ファルキート
05. セビーリア
06. 人魚の広場(プラサ・デ・ラス・シレナス)with ペペ・デ・プーラ
07. カンディルに捧げるティエントス(ティエントス・デル・カンディル)
  with ミゲル・ポヴェダ
08. 月は泣いている(ラス・クアトロ・ルナス)with ペドロ・エル・グラナイーノ
09. 鎮魂歌(レクイエム) with ニーニャ・パストーリ、アルカンヘル、
  ミゲル・ポヴェダ、ラファエル・デ・ウトレラ、ペドロ・エル・グラナイーノ

それにしても凄い顔ぶれだね。     
ちょっとこわいジャケ写は、発売までのお楽しみ

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2017年2月20日(月)その2768◆視点の在り方

朝は湯船で朝刊をじっくり読む。
夜も湯船で夕刊をのんびり読む。
取り巻く状況がどうハチャメチャであれ、そこは別世界。

どーしたわけか、近ごろはそーゆー長湯が楽しい。
バスクリン大盛りを常とする大名温泉気分。
フィジカルな気分転換こそは人生終盤を潤す快適コンパス、
などと思えてくるが、まあ、一般的にはこれを老化と呼ぶ。

新聞びしょ濡れが難点だが、手を掛け心の籠められた活字群は、
地味にはあれども軽くはない活力を促してくれる。
ネットからはなかなか見えてはこない視点。
このご時世の〝新聞〟とは、古くて新しいメディアなのかも。
ここ数年の私は東京新聞の明快な俯瞰視点を支持・・
いや違うな、〝視点の在り方〟がお気に入り。

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2017年2月17日(金)その2767◆外国人だからこそ

「スペイン人には絶対ムリ! 科学者ハラダだから出来た!」

来日中の人気バイラオーラ、ベレン・マジャをインタビューした折、
彼女の愛用するエキーポ・ハラダ(特許取得のフラメンコメトロノーム)で
実際に踊りながら興奮気味にこう絶賛したベレン。
生きていれば父(マリオ・マジャ)もきっと夢中になったわ、と付け加えた。

こんな経緯などもあって誕生したのがギタリスト原田和彦の
パセオ講座「もうコンパスが無いなんて言わせない!」。
最初のころはその内容があまりに高度に難解で、
「もっと分かり易く!」と幾度も私は注文をつけた。
学者肌の典型とも云える原田さんは、理論を分かりやすく
説明することから実にしばしば学究的に脱線する。
せっかくの大発見が、これでは理解されないまま埋もれてしまう。
人に説教できる柄ではないのだが、とにかく
理論の実際的な効果をわかりやすく理解してもらいましょうと、
一貫してレクチャー内容の明快化ソフト化を訴え続けた。

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近い将来フラメンコの国際的進化に直結するであろう
「外国人だからこそ発見できたフラメンコの事実」を
後押ししないわけにはいかない。
そして5回目を迎える今回レクチャー。
原田理論の最強の理解者である小倉編集長が司会進行を務めるが、
今度こそはと、わくわくドキドキしながらその日を待っている。

月刊パセオフラメンコ主催「パセオオリジナル講座」
原田和彦「もうコンパスが無いなんて言わせない!」ブレリア編
日時◆ 2月24日(金)19時30分~21時(19時開場)
受講料◆ 90分/3,000円(当日受付にて)定員 30名
会場◆ スタジオ・アルソル(日本フラメンコ協会1階スタジオ)
備考◆ テキスト無料配布/自習のための録音可です
予約◆☎6382-4611/paseshop@paseo-flamenco.com

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2017年2月17日(金)その2766◆百年目

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 小島章司門下の逸材で、すでに二十数年彼女の踊りを観てきた。美しいフォルムを特徴とする彼女のフラメンコには、知性と感性が溶け合うミステリアスな魅力があってデビュー当時から注目していた。
 東京外大スペイン語学科在学中に小島章司に師事、師の舞踊団で第一舞踊手として活躍。1991年日本フラメンコ協会第1回新人公演で奨励賞を受賞し、1995年フラメンコ界初の文化庁在外研修員として2年間スペイン留学。
 2014年『LORES DE PIEDRA』で河上鈴子スペイン舞踊賞受賞『愛・地球博』閉会記念コンサート、『美の巨人たち」放送300回記念コンサート、東京文化会館記念オペラ『古事記』など、さまざまなジャンルの劇場作品にも振付・出演で活躍している。

「ソロライヴは初めてなので、どう構成しようか、少し迷いました。限られたスペース、客席との距離もとても近いし、しかもひとりでどこまで出来るのかな。何か目新しいものではなくても、自分が大切にしているものがステージで表現出来たらそれが一番良いかなって。それは、ステージに存在する全員から生まれるハーモニーとフラメンコの持つペソ」(髙野美智子)

 ギタリスト原田和彦のパセオ講座に特別参加してくれた髙野。久しぶりの彼女にここで会ったが百年目とばかり出演を依頼した。初のソロライヴとは意外だったが、その場で快諾した彼女のしなやかな矜持に明るい予感が視えた。
               (パセオフラメンコ2017年2月号より~小山雄二)

2017年2月23日(木)20時開演
パセオフラメンコライヴVol.47
髙野美智子ソロライヴ
会場◆高円寺エスペランサ
開演◆20時ジャスト開演(19時半開場※終演は21時10分頃)
料金◆4,500円1ドリンク付(税込)
出演◆
高野美智子(バイレ)
原田和彦(ギター)
森薫里(カンテ)
三木重人(ヴァイオリン)
座席予約◆
昼(セルバ)☎03-3383-0246
夜(エスペランサ)☎03-3316-9493
selva@tablaoesperanza.com

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2017年2月16日(木)その2765◆肝に銘ず

「攻撃は最大の防御」
その向こう岸には、
「辛抱する木に花が咲く」

どっちなのかっ!?
各状況を冷静に見極め、自分を信じ、しかるのち選択せよ。
はっ、ごもっともでありますっ!

つまりこうしたケース、オールマイティの正解というものはない。
かつて瞬間湯沸かし器との異名をとった私なので、
怒りのアクションを起こす前に冷静にジャッジすることを肝に銘じたい。
この一年で激怒の塊りを三べんほど呑み込んだが、
それはそれでセーカイだったし。

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