フラメンコ超緩色系

月刊パセオフラメンコの社長ブログ

しゃちょ日記バックナンバー/2014年03月①

2014年03月01日 | しゃちょ日記

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2014年3月15日(土)その1558◇ツッチー復活

「気持ちは晴れやかですが、今までを乗り越えた...というのは、
なんだか違うように思いました。受け入れられた...ということなのかな」

大手術を終え、きのう無事退院したツッチーから便りがあった。
何年か前のフラメンコ協会新人公演の奨励賞授賞式、
そこでほんの少しだけ立ち話をしたウェブ友の彼女。
私好みの美人さんで、しっかりした内面を感じさせる踊りがいまも記憶に鮮烈だ。
すでにリハビリもスタートしたと云うし、
舞台のツッチーを観る日もそう遠くはないだろう。
彼女からの便りはこんなふうに結ばれていた。

「これからも、いろいろありますが、その都度しっかり受け入れて、
ゆっくり大事に大事に前へ進んでいきたいと思います。
今回ほど、人のあたたかさを感じたことはありません。
嬉し泣きをこんなにたくさんしたのも、初めてでした。
何度も何度も、助けていただきました。
私一人では、ここまでは来られませんでした。
みなさん、本当にありがとうございました。
わたしなりの形で恩返しできるよう、これからもがんばります!」

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2014年3月14日(金)その1557◇十年後

十年後の未来ヴィジョンは〝フラメンコのオリンピック〟。
2015年夏、スペインの伝統あるラ・ウニオンのコンクールに、
バイレ・カンテ・ギターの日本人代表が、その決勝に出場する。
その代表選考はこの夏、日本フラメンコ協会新人公演から始動する!
(パセオフラメンコ4月号「フラメンコのオリンピック/小山雄二」より)

24年前、フラメンコ協会を創り、
夏の新人公演をスタートさせた頃のエキサイトな気分が甦るプロジェクト。
オリンピック・ヴィジョンに対する答えが出るのは十年後だ。

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2014年3月14日(金)その1556◇ブッチ切り

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───するとこのアルバムは、フラメンコを世の中に向かって開放するだけではなくて、
仁さん自身をさらに開放してゆく決意でもあったわけだね。

沖仁「そうですね。僕たちフラメンコに人間は、
お前はフラメンコじゃない、って仲間から云われるのが実は一番嫌じゃないですか。
下手と言われてもいいけど、フラメンコじゃないとだけは云ってくれるな、と。
目の前に他のジャンルの共演者やリスナーがいても、
実のところは同業者の視線を一番意識しちゃうみたいな。
その感じってすごく身に覚えがあるんだけど、
でも今回のアルバムでは本当の意味でのコラボをやりたかったから、
そういう意識を取っ払うことがスタート地点でした」
[パセオフラメンコ4月号『しゃちょ対談』第22回(ゲスト)沖仁]より

暗黙のタブーみたいなことも、沖仁は率直に口にする。
何を云っても嫌味なところがひとつもないのは、
彼がこれ以上出来ないというところまで自分自身と闘い続けているからだ。
対話は二時間に及んだ。
遥か歳下のこの男が、私よりも遥か険しい道を迷わず突っ走る日常がくっきり視えてくる。
かつての私にも僅かながらそんな時期があったから、
その圧倒的な敗北感はむしろ爽やかだった。

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2014年3月14日(金)その1555◇ひとつに繋(つな)がる

今井翼「ところでマエストロは、クラシック音楽とフラメンコという二つのアートを身につけていると伺いましたが、
ご自身の根っこがどこにあるのか悩んだことはありますか?」
カニサレス「いいえ、ありません。一見この二つは別物ですが、深いところではひとつに繋がっています。
私が生まれ育った環境にはどちらも豊かに存在していました。
翼さんはダンスと芝居をされていますが、やはり似たような想いがあるのではないでしょうか」
今井翼「はい。芝居もダンスも、人間が表現することは、どちらも本質的に同じことだと感じています。
人間力が出るというか、味わいたくなかった時間なんかも、今では無駄ではなかったなと思います」

(パセオフラメンコ4月号「今井翼/翔ぶために生まれた ⑩カニサレス」より)

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「ひとつに繋(つな)がる」。
これこそが、カニサレスと今井翼を結ぶキーワードであることに気づいた。
若くしてこのことの合理性を発見し、日常生活にこの合理を吸収した者は、
多くの場合〝質実剛健〟だ。
迷うことはあっても、ちゅうちょなく突き進めるハートと技術を持っている。
四年半の編集長稼業によって、遅まきながらそのことを知った。
確かに遅すぎたが、ぼちぼち始めてみようと思っている。

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2014年3月13日(木)その1554◇涙の改善案

ここしばらく絶賛休載中のパセオ連載『しゃちょ日記』。

休載の理由は極秘だが、例え経営者による涙の力作であっても、
人気のないコーナーは優先的にボツになることはここだけの話である。

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お情け的に久々に6月号に登場するんだが、タイトルヘッドをこの写真に変更する。
ジェーを小道具に使い、ほぼ絶望的とも云える人気爆発!をめざしている。
背景はご近所・代々木公園、撮影は本誌人気ライター井口由美子。
千枚以上撮ったが、使えるのは僅かにこの一枚だったと涙ながらに彼女は語った。(涙)
また、パセオの精度アップを志す小倉新編集長は、どーでもいい私の本文はすべて削除し、
いっそのことメモ欄にしてはどうか?と前向きに提案している。(涙)

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2014年3月12日(水)その1553◇血が騒ぐ

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三田から目黒に向かう都電。
昭和41年、1966年の東京。
ヴィジョンにもなり得る風景。

今晩は新宿エルフラメンコ。
出演は徳永兄弟、鈴木淳弘 +三木重人 +容昌。
ああ、血が騒ぐ!

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2014年3月11日(火)その1552◇過去がヴィジョンになり得るケース

わが故郷。

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どちらも江戸の郊外、現在の江東区と江戸川区を分ける中川。
写真上が広重描く160年前の幕末期。
中央が50年前(都電専用の木橋)で、中川からは毒ガス発生。
写真下が釣りも楽しめる現在。

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懐古趣味というのは、そのほとんどが腑抜けだが、
ごく稀に過ぎ去りし過去が未来ヴィジョンになり得るケースも点在する。
わが故郷の再開発設計者の心には、
明らかに安藤広重の幕末名画の面影が刻まれていたにちがいない。

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今日という日は、むしろそんな可能性を自らの足腰で考えてみたい一日でもある。
だからと云って、エネルギー源の不平等が戦争を引き起こす歴史的必然を忘れるほど
俺は呆けちゃいないけど。

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2014年3月11日(火)その1551◇江戸っ子の夢

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玄関から都電の駅まで五秒。
江戸っ子的には、まあ例えば、
こんなところに住みてえわけよ。

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2014年3月11日(火)その1550◇浮沈

そうして休みなく働きつづけても稼ぎは知れているが、
どうにか食べてゆけるし、酒も呑めるのだった。
まだ働ける体と気力、粗末だが愛着のある家、衰えたとはいえ艶のある声。
このうえ何がいるだろう。彼女は冷静に考えてみるが、何も思いつかない。
これまでの人生が喜びに満ちていたとは云えないものの、
いまの自分を不幸だとも思わない。

先のことを案じ始めたら切りがないのは若いころも同じで、
上を見ても下を見ても切りがないのだった。
どう転んだところで終わることに変わりない人生の、
終わり方を案じても始まらないし、
安らかな死を求めて怯えるくらいなら、
与えられた人生を楽しく生きたほうがいい。
彼女は腐ったりぐじぐじするかわりに、
しゃんとして笑っていたかった。

──── 乙川優三郎『虚舟』(講談社文庫)より

乙川優三郎にしては長くベタベタなモノローグが気になって書き留めたくなった。
生きることを多少はわかったつもりに自惚れる私が、
淡々とリアルな彼の作品に踏み込み、
ああ俺はまるで分かっちゃいなかったと気づかされることは多い。
五年前には読み飛ばした作品に、いきなり胸を切り裂かれることもしばしばある。
浮かれる気分は必要不可欠だが、
深く沈んで想いに没頭する時の豊かさに唖然とすることもある。

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2014年3月10日(月)その1549◇万七親分

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広重にしては構図が奇抜だ。 
名所江戸百景『蓑輪 金杉 三河島』。
160年ほど昔の、都電荒川線・東の終点「三ノ輪」あたり。

パセオまで都電一本で約1時間。
本気で住もうと思ったこともあったな。
どこか寂しい風情は昔も今も変わらない。
だから惹かれるのかもしれない。

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2014年3月9日(日)その1548◇昔も今も

「クラシックギターの天才美少女、斎藤明子」

十代の彼女はすでに音楽の王道を奏でる本格派ギタリストだった。
ギターのライヴ・プロデュースをしていた私は当時二十代半ばだから、
彼女もいまだ十代というわけでもなかろうが、
FB画面に現れた当時の面影そのままの写真がうれしくて、
迷わず友だちクリックを押した。

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あれからウン十年、明るく爽やかで純粋そのものだった彼女のギターは、
人生の年輪とともにどう変わったろうか? 
現在は信州に本拠を置く彼女だが、東京公演の折にはきっと駆けつけようと決めた。
なお、当時の彼女はこんな感じ。

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2014年3月8日(土)その1547◇うめー具合

「薫りを愛でるの」

梅は観るのではなく匂うもの。
そう教えてくれたのは心優しき苦労人にして聡明な佳人。

仕事すませて駆けつけた、大雪以来の向島百花園。
珍しくも老若男女が詰めかけ、園の梅観は大盛況。
写真はこないだの大雪の日とほぼ同じ構図で。
だがやはり、梅はアップで撮らねーと、うめー具合にゃ映らねえ。

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2014年3月8日(土)その1546◇梅

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いい天気。
今日は〝梅〟だな。

原稿2本、電話取材10本。
これを片付けたら自由時間!
おやつは300円まで。
ただし茹でたまごと熱燗はこれに含まない。

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2014年3月7日(金)その1544◇勇者の認識

「過度の恐怖、それが戦争の原因だ」

紀元前、古代ギリシャの歴史家(『戦史』のツキジデス) によるこの分析は、
その後のほとんどの戦争理由を早くも予感している。
その2千数百年後、パセオフラメンコ4月号・しゃちょ対談で、
沖仁の口から同様のニュアンスが飛び出したのには驚いた。

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2014年3月7日(金)その1543◇夢は生まれた

高円寺エスペランサ木曜会より、いましがた(26時)帰宅。

2015年夏より日本人代表が決勝に出場する〝ラ・ウニオン〟コンクルソの大詰めセッション。
綱渡りする綱を自分らで支える必要があるので、
そこそこ体力・手間・忍耐は必要だが、後続のためにその実現プロセスは伝えたい。
とりあえずはパセオ3/20発売号に最新経過を書いた。
夢は生まれた、と思いたい。

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2014年3月6日(木)その1542◇新しい宿場

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今日はこのあたりを通る予定。
現在の新宿御苑・正門前あたり。
昔は甲州街道の宿場だったんだよなあ。
「新しい宿場」だから新宿。

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写真は内藤新宿の復元模型。
右に伸びるが甲州街道、下に伸びるが青梅街道、奥の方が四谷。
街並み右側には、広重描く(上の浮世絵)玉川上水と桜並木が。

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2014年3月5日(水)その1541◇てめーのせいだよ

「世の中濁ってる」

内外の暗いニュースにうんざりして、
ウッカリそんな想いに陥る寸前、
ハタと気づく。

おれ自身が濁ってるだけ。
世の中のせいにするんじゃねーよ!

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2014年3月4日(火)その1540◇ああ、師匠

ご近所行きつけカウンター席。
師匠(社会派コント〝チャーリーカンパニー〟座長)との、しんみりした語らい。
あの伝説の〝デンスケ〟のお弟子さんで、九つ上のこの先輩はまるで天使の如き福相であり、
お隣りからそのご尊顔を拝むだけで、まいど御利益を授かるかのような気分になる。

師匠「むかし権田さんっていうコワモテの芸能マネージャーがいてさ。
見かけはどう見てもヤーサンなんだよな」
おれ「指なんかは全部そろってたの?」
師匠「いや、小指が一本足りなかった。でも、両手がいつでもブルブル震えてるんだよ」
おれ「それ、もしかしてアル中なんじゃねーの?」
師匠「いや、アル中じゃねーんだよ。でも、麻雀なんかやると、
ブルブル震える指で積んでる山をバーンって崩すのは迫力あったねえ」
おれ「師匠、それってやっぱりアル中なんじゃねーの?」
師匠「いや、アル中じゃねーってば。
だって、本人が俺ゃアル中じゃねえよって指ブルブルさせながら云ってたもんな」
おれ「ああ、そりゃ絶対アル中だわ!」
師匠「だから、アル中じゃねーんだってば。
でも、ブルブル震える指でギャラ配るときなんか、札がヒラヒラ宙に舞っちゃって大騒ぎだったよなあ」
おれ「師匠、そりゃやっぱりアル中なんじゃねーの?」
師匠「だから、アル中じゃねーんだってば!
 ずいぶんピンハネされたけど、酒呑んでる時なんかピタっと震えが止まってたしさ」
おれ「それをアル中って云うんじゃねーの?」
師匠「だから、アル中なんかじゃねーんだってば!
 しょっちゅうオレに仕事回してくれる、根はいい奴だったんだよっ!」
おれ「はあ・・・師匠、そりゃアル中なんかじゃねーわ」
師匠「うっ・・・だからほんとはアル中なんだってば!」

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2014年3月3日(月)その1539◇敵を作るな!

「あの一つ目、オッケーなの?」

イケセン仕事人をフラメンコに誘うたび、
老若男女問わず噴出する疑問符・ブーイング。
巨花一輪を頭に飾る流行は、実は己を知る鬼才だけに許されるファッション。
それぞれの適性を発見するのがフラメンコなのに、流行に溺れ悦ぶ○○メンコ。
舞台で踊るなら、センスある率直な女子・男子モニターを少なくとも各一名確保すべし。
てゆーか、向こう見ずに敵を作る俺のセンスこそ不具じゃねえかと天の声。

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2014年3月2日(日)その1538◇さんまの田園

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安藤広重の名所江戸百景『目黒爺々が茶屋』。

かつての江戸郊外、風光明媚な田園地帯として知られた
ここらは落語『目黒のさんま』でも有名。
同じ田舎でも新宿・渋谷なんかに比べ目黒というのは、
ゆったりとひなびた風情が残っていて、
現代の散歩人にも人気が高い。

かつて三年がかりで広重の描いた百景すべてを歩いたことがある。
この目黒爺々坂にも大いなる期待をもって出掛けたが、
現代では小奇麗な住宅街に変身していますた。めでたしめでたし。

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2014年3月1日(土)その1537◇パコの笑顔

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カニサレス、トマティート、ビセンテ・アミーゴ・・・
あの飛びきり上等なパコ・デ・ルシアの笑顔が浮かんでいる。

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2014年3月1日(土)その1536◇辞書にはなかった

「自己嫌悪とは向上心の反作用」

それを知ったとたんに僕の自己嫌悪はパタリと止んだ。
一方広い世間では、自己嫌悪がむしろ必要と思える人ほど自己嫌悪には無縁だ。
ひょっとして、すでに俺はそっち側の人間なのか?
私の辞書には無かった「中庸」という言葉がやたら恋しい。(汗)

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2014年3月1日(土)その1535◇パコの進む道

結果を恐れず突き進む技術をパコ・デ・ルシアから学んでいる。
失敗を検証する技術をバッハから学んでいる。
それでも成功は常に対岸にある。
それでもいいから学んでいる。

その旅立ちから264年後、バッハは今でも私たちの日常生活を豊かに潤す。
この先のパコ・デ・ルシアが、彼と同様な道を歩むというのが揺るがぬ私の確信。

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2014年3月1日(土)その1534◇その理由

「わが街・代々木上原」

みたいなテーマで、きのうはリクルートの月刊雑誌の取材。
インタビュアーは旧知の編集者(ライフワークはマラソン)なので、
じゃあ、おれの行きつけでやるかと誘い、まだ明るいうちから呑みながら喋った。
開店前で仕込中の若女将(自称・山口百恵)も交え、
この土地の特徴をあれこれ分析するのが案外と面白かった。

この街は四方八方やたらと坂の多い街だ。
だから自然と〝山の手〟と〝下町〟が生まれる。
全体として物理的にも文化的にも陰影の濃い街が形成される。
昔からの住民、転入した住民、通りすがりの人々のグラデーションも実に様々だ。

「でもさ、この街に共通するある種の雰囲気って何だろうね?」
あれこれ意見の飛び交う中、結論はこう落ち着いた。

「程よい距離感」。

なるほど。
淡々としてちょっとホロ苦いような甘さの理由はこれだったか。

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