作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 「拝啓父上様」完了 】

2007-03-23 11:46:10 | 02 華麗な生活


木曜10時は、何をさておいてもTVの前に。

そんなに楽しみにしていたドラマが終った。

多くの人間関係に結論を出さず、余韻を残して・・

主題の「父上」は結局誰なのか・・・

最も「それらしい」作家が明確に否定。

妹か? の彼女とは血のつながりが無いことは
明らかになったが、4月にはパリに旅立つ。

老舗料亭「坂下」を支えてきた板前は、
京都の名店で特別に誂えた包丁を主人公に与え、
郷里・岩手に帰ることを明らかにする。

「坂下」の未来は、間違いなく明るくはない。
岸本加代子の若女将では、うまく行くわけがない。

創業女将の八千草薫は、認知症となって
入院先から更に千葉に移送されるが、
あの認知症は「お芝居」である。

自分にも内緒で、土地を高層マンション建設に
売却した娘に対する怒りと抵抗が「認知症」を
発症させた「お芝居」。

主人公・一平は、「新坂下」には参加するまい。
しない方が良い。

「坂下」は梅宮辰夫が扮した板前の腕と人柄で
持っていた。
梅宮が去ることで、すべてが消え去る。
その存在感の大きかったこと。
彼は岩手に帰郷してから、何をするんだろう。

料亭「坂下」だけじゃない。
この男が居るから、この会社が持っている。
そんな男が居る会社は強い。

多くの余韻を残して、倉本聡は脚本を止めた。

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