木曜10時は、何をさておいてもTVの前に。
そんなに楽しみにしていたドラマが終った。
多くの人間関係に結論を出さず、余韻を残して・・
主題の「父上」は結局誰なのか・・・
最も「それらしい」作家が明確に否定。
妹か? の彼女とは血のつながりが無いことは
明らかになったが、4月にはパリに旅立つ。
老舗料亭「坂下」を支えてきた板前は、
京都の名店で特別に誂えた包丁を主人公に与え、
郷里・岩手に帰ることを明らかにする。
「坂下」の未来は、間違いなく明るくはない。
岸本加代子の若女将では、うまく行くわけがない。
創業女将の八千草薫は、認知症となって
入院先から更に千葉に移送されるが、
あの認知症は「お芝居」である。
自分にも内緒で、土地を高層マンション建設に
売却した娘に対する怒りと抵抗が「認知症」を
発症させた「お芝居」。
主人公・一平は、「新坂下」には参加するまい。
しない方が良い。
「坂下」は梅宮辰夫が扮した板前の腕と人柄で
持っていた。
梅宮が去ることで、すべてが消え去る。
その存在感の大きかったこと。
彼は岩手に帰郷してから、何をするんだろう。
料亭「坂下」だけじゃない。
この男が居るから、この会社が持っている。
そんな男が居る会社は強い。
多くの余韻を残して、倉本聡は脚本を止めた。
パパゲーノ
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