透析を受ける身分となって13年目に入っている。
透析患者の多くが糖尿病の悪化からの合併症であることが、
最近の傾向である。
本人の意思の力で防ぐことが可能な透析移行だから、実に
もったいない。
ボクのは正真正銘の腎臓病が原因である。
大人になってからの、無茶な生活からきたわけではない。
その点が肝臓病などと根本的に違う。
こどもの時の伝染病で、高熱が続いて腎臓機能が損傷を受けた。
ところで透析患者には合併症が起きる傾向が強い。
もっとも多いのが循環器系統への影響、もっと易しい言葉で
いえば心臓病を伴いがちである。
さてボクが透析に入ったのが62歳だが、その時点ですでに
ボクには不整脈が出ていた。
不整脈にもいろいろあるが、ボクのは期外収縮といい、
脈が時々停止するヤツだった。
脈が止まるのは自分でも分かる。気持ちが悪い。
心臓の検査で、左心房の弁(僧帽弁)の閉まりが悪いのだ
と診断された。
当時の主治医が言った。心肺機能がシンパイだ。
心臓には四つの部屋がある。その中の左心房から左心室に
血液が移行する場所にある弁(ドアみたいなもの)の閉まりが
キチンとしていなかった。
それが原因と分かった不整脈が今は無くなっている。
いや、五年から六年前にすでに無くなっていた。
僧帽弁がキチンと閉まるようになったのだ。
心臓は筋肉の塊である。
筋肉を鍛えたからだろうと、権威ある先生が言われた。
ボクは不幸にも透析患者となり、それを克服するために
硬式テニスを始めた。
かなり激しい練習を続けた。
そのことで筋肉が鍛えられ、心臓の各パートもまた強化
されたのだと思っている。
パパゲーノ
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