作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 ラインとモーゼル 】

2012-06-05 17:47:15 | 02 華麗な生活

ドイツワインについて、フランケンワインが先に出てしまったが、
ドイツ人が誇るワインは、何といっても矢張りラインとモーゼルである。


その薀蓄については、平岩弓枝の『葡萄街道殺人事件』に詳しいから、
そしてワインの産地など、実名で出てくるから、あまりワインを飲まない
ボクが語るより、その本をお読みになることをお勧めする。


本の中にも出てくるが、ライン川の畔のワインの集散地といえば、
先ずはリューデスハイムである。その町のドロイテガッセ(つぐみ横丁)を
歩けば、シーズン中は常に人ごみで、とある店に入れば酔った挙句に
ドイツリートのひとつも歌わされる破目になる。


日本に入ってくるワインに甘口が多いので、ドイツワインは甘いと思い込んで
居られる節があるようだが、決してそんな事はない。
ライン川が広くて、流域のブドウ畑にも、よく日が射すし、それがモーゼル川に
なると、川幅も狭くなり、当然日照時間も短くなるから、自然に辛口になる。


日本で世界ソムリエ大会が、開かれたのは、およそ二十年も前のことだが、
東京で開かれた大会に誰を出すかを、三人のヴェテランが相談し、田崎シンヤ
が代表となって、既定通りに世界一のタイトルを手にした。


本当の日本一は、田崎ではなく、田崎を選出した三人の中の誰かであった。
ボクは偶々、その相談の時に、その中のひとりが経営するバーに居たのだ。


一人のチカラで世界一に輝いたかに錯覚している、田崎シンヤを見ると、どうしても
好きにはなれない。

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