ドイツワインといえば白だが、ドイツ人に言わせると
「ドイツで赤を飲んでいるヤツを見たら、そいつはフランス人だ」
ドイツとフランスは、今でこそEUの二大牽引車だが、長年にわたり
戦を重ね、領土も取ったり取られたりで、第二次大戦後フランス領
に入れられたアルザス地域の首都ストラスブールも、現地人は今も
ストラスブルグとドイツ語で表す。
政治の世界はまた別だが、庶民間では仏独は、まことに仲が悪い。
日本には輸入量も少ないようで、あまりお見かけしないが、フランケン
地域で生産される、白ワインには極上と言えるものがある。
ロマンティック街道の中心地、ローテンブルグの町の真ん中とおぼしき
辺りに建つ、ホテル・アイゼンフットの、ヴェランダで供されたワインは、
決してビンを見せてはくれず、樽から汲みだしたものをデカンタで堪能した。
市販されている、ビンは独特の形状で、平べったい円形のビン入りである。
何本か試したが、あの時のアイゼンフットの再現は成らなかった。
デカンタを二個、盗んで来たのだが一個は95年の神戸を直撃した震度7
でやられて微塵となった。
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