作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 不毛地帯(10) 】

2010-02-05 11:14:34 | 02 華麗な生活

昨夜放映された第14話。

イランの石油開発に絡んだ話だが、壱岐正を演じる唐沢寿明が、
相変わらず
堅苦しい軍人タイプからの脱皮ができず、
ああなると演出家の責任かも知れぬが、唐沢には商社マンを
演じることが無理だと結論が出たような気がする。

ドラマの中に、はじめて「炎の商社マン」を感じさせる役者が
登場した。

近畿商事の石油部長を演じる竹之内がそれ。
警察国家でもあった、パーレビ国王君臨時代のイランで、
単身で夜の行動は危険であった。
「ボクが入社してきたのは、これをやるため」と、泣かせる
セリフを吐く。40歳代になったばかりを思わせる若手部長である。

フィクサーと称する男が、利権に絡む話には必ず暗躍して
いたものだ。
竹之内演じる兵頭石油部長は、パリに飛んで意外に簡単に
フィクサーの一人に会うことに成功。イランの鉱区のあり場所を知る。
このドラマの要所要所で、天海祐希が展開を開く役割を
果たしている。今回も竹之内は壱岐の子分であるがために
天海の好意で救われる。

段田安則が演じる貝塚石油公団総裁は、かつて防衛庁の
平服組の嫌な奴を演じていた男。
そいつが石油公団総裁に天下りしている設定。

今の高級官僚の優雅な天下り生活の一端を見る思い。
段田がまた天下り官僚の嫌な面を巧みに演じている。

かつてのよしみで、壱岐は単独行で貝塚総裁と交渉し、
イラン鉱区についての資料を渡し石油公団の支援・協力を要請する。
近畿商事ほどの大商社の専務の行動としてはいかにも軽い。

ここでも壱岐に笑いがない。
大門社長に報告する場面でも笑いがない。
あれじゃビジネスマンは勤まらない。
よっぽど脚本家と演出家が出来悪なのだろう。

ライバル商社の鮫島が、ここにも登場するが、常務のはずの
鮫島の行動は、壱岐よりももっと軽く、あそこまでいくと軽率に
しか見えない。
遠藤もミスキャストである。

おそらく今回も、ブログ評価は厳しいものだろう。


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