小麦・大豆・とうもろこしに主力穀物三品が軒並み大幅に
高値をつけている。

十年ほど前は、穀物の相場といえば2ドル周辺での値動きだった。
それが今では8ドルを越える。

特にとうもろこしは、充分に人間の主食足りえるのに、家畜の飼料に
廻され、しかも最近はエタノール原料として、ガソリン不足に対応する
ことにもなった。

かつては、穀物を主食としていた人間が、牛・豚・鶏に飼料として穀物を
与え、生育を待って食するようになったから、穀物が平均して7倍も必要に
なったのである。

牛は13倍の穀物を食べて生育する。それを人間が食べる。
豚は7倍で、鶏は4倍。そして鶏卵も3倍の穀物使用となる。

後進国と呼ばれた国々の経済力が豊かになり、肉食が増えた結果である。

一方では鯨が保護されて、大量に増えて、鯨が食べる魚の量が膨大に
増えている。中国人に鯨肉は美味いと教えてやれば、中国が捕鯨に力を
入れだすだろう。南太平洋に大海軍を持って行こうとする中国には、
シーシェパードも歯が立つまい。

鯨一種を保護し、多くの魚類が餌になるのが良いのか、鯨も間引きして
魚類を育てる方が得策なのか、国連で取上げても良いテーマじゃないか。