作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 ヒトの身体はアミノ酸で出来ている 】

2012-09-27 09:56:59 | 02 華麗な生活

今月末、と言うことは今週末で、ボクの透析生活は
丸十五年に達する。

幼少期から病弱児であったが、透析のために生まれて
初めてメスが入り、内シャントを作った。

この十五年の間に、眼科・歯科を除いて、重大な手術を
4回も受けた。
手術は出血を伴うし、相当に体力を損ねる。

壮年期の五十年代から六十年代の前半。
高年を意識する六十年代後半。
いやでも老年を知る七十年代前半。
そして嫌な言葉だが、後期高齢者の七十年代後半。
今や七十八歳という、本人が信じられない年寄りになった。

週に三回の透析を受けながら、四十五歳で起した会社の経営
と、その傍らモノカキを始めて、08年には世界年間最多のノベル
作家としてギネスに認定も受けた。
(会社の方は、もう実務の殆どを手放したが)

09年には腰椎の破壊で、脊柱管狭窄の重症となり、
幸いにネットで名医のブログを知り、
チタンの人工骨6本も見事に定着している。

硬式テニスも復活し、週に2回はコートの上にいる幸せ。

透析の方でも名医とめぐり合えて、何のトラブルも無い。

こんな身体の体験を重ねた人間だからこそ、
知りえた「身体の科学」がある筈だ。

特にタンパク質の構成素材、アミノ酸の何たるかを知れば、
殆どの「身体の科学」が理解できてくる。

何度もメスを入れたことで得た、
知識の積み重ねを書いて見よう。
(同年齢に限らず参考に成ればと願う)

人体を構成する最も重要な栄養素はタンパク質。
筋肉・骨格・血液・体液・内臓・酵素・ホルモンのすべてがタンパク質。
それを構成するのがアミノ酸である。

例えば人体を動かし、新陳代謝を行なう上で、必ず酵素が働く。
その数は最低でも二千五百種に上る。しかも酵素は一回使用で終わる。
だから体内では、絶えず酵素を作り続けているのだ。

身体について相当に勉強した筈のナースが、意外に酵素を知らない。
一般人が「酵素液」の類に「美容」「お嬢様」の名前で飛びつく所以である。

どんなに美名を並べても、美容液に酵素なんか殆ど存在しない。
最低でも二千五百種類もの酵素が、得られる道理もない。

中高年以降の身体に起きる異常は、酵素を学ぶ事で殆ど解決する。
人が毎日摂取する三大栄養素の中で、タンパク質だけが分子が大きい。
酸素・水素・炭素の他に窒素も含む栄養素はタンパク質だけだ。

高分子はそのままでは身体が吸収できない。
だから、より小さいアミノ酸に分解してから吸収するのだ。

アミノ酸が幾つか集まって身体の細胞を作る。
細胞が何十万、何百万、何千万と集まって、臓器や筋肉などが出来る。
その製造の工程に関与する酵素も、またアミノ酸を集めて体内で作る。

出来た酵素は、そのままでは起動しない。
必ず補酵素という作業員が操作して、そこで初めて起動するのだ。

補酵素として働くのが、主としてビタミン・ミネラル類である。
ビタミンを取る目的は酵素を動かす為と言ってもよい。
ミネラルの中でも、マグネシウムや亜鉛が、微量ながら必須なのも同様。



昨夜(26日)のNHK「ためしてガッテン」で取上げた、初期アルツハイマー症も
脳の記憶装置「海馬」の部分に貯まる、インスリンが原因で起きた。

人体に二千五百種以上もある、酵素の中にちゃんと「インスリン分解酵素」も
あると、最後はメデタシメデタシで終わった。

高血糖に成らぬよう、日頃から食事に気を配っていあたら、高血糖は防げる。
炭水化物を摂りすぎるから、インスリンが大量発生する。
その一部が「海馬」にも貯まると、アルツハイマー性痴呆の始まりだ。
良質のタンパク質を摂っていたら、必須アミノ酸が充足し、インスリン分解酵素が
脳を守ってくれと言うわけ。


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