これでユーロ離脱が回避され、不安払拭となるのかと、言えば
なかなかそうは事は進まない。
多くの国が単一通貨でまとまる事の難しさを見た思いがする。
スペイン・イタリアといった、ユーロ圏でも、第三、第四の経済力を
持つ国々の、財政行き詰まりが消えたわけでもなく、日本の株価も
円相場や国債価格も、何かといえばオモチャ扱いを受けることに
変わりはない。
ベルリンの壁が崩壊する前の、東欧はソ連の支配下にあったが、
通貨の単一化だけはなかった。
世事的には圧倒的な強権をソ連は持っていたが、通貨単一化は
出来なかったのだ。
このまま進めば、ドイツの負担だけが、大きくなり過ぎて、最後には
ドイツそのものが、ユーロ圏から去ることになるのではと危惧をする。
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