野田の演説が上手いと評した連中の頭の中を覗いてみたい。
今国会の冒頭に行なわれた施政方針演説に、自民党の
元総理、福田と麻生の演説を丸ごと頂戴し、同じ事を言った
のだから協力してくれて当然だとの態度を見て、歌詞は同じ
でも歌い手によって歌唱力がまるで代わるもんだと皮肉って
やったが、以後も野田の演説には、誰かがいつか語ったこと
のある文章の一部を持ってきて、それにまた他の誰かの語り
の部分を繋ぐから、全体として長い朗読の果てに、意味が不
明な時間が訪れるのである。
こうなると、むしろ田中防衛大臣のような、単純極まるお話
(到底答弁じゃない)、例えば岳父田中角栄との違いを問わ
れ、父は演説の名手として名高い人であったが、自分は
口下手で、時に失言をする。その点が大いに違うと答えて、
会場が和んだから、あれはあれで良いのだと思わせる。
これから本格的に防衛問題が出てくるから、よ~く勉強して
おきなさい。
ともかく野田の答えには、要らん言葉が長々と混じりこみ、
結論も言葉だけが明確だが、意味が不明という、誠に困った
男で、こんなのが政治家にしゃしゃり出てこられては困るので
ある。人物に事欠いての結果だろうが、総理大臣だというから呆れる。
今国会も、岡田の助けがなかったら、もっと紛糾する場面が
多かっただろう。岡田は長く党の国会対策を勤めている間に、
鉄仮面に血が通いスマイルが出てきた。
ただし、昨日の衆院で、自民党の斉藤議員の、民主党の今日
までのマニフェスト違犯を列挙され、頭にきたのか斉藤議員
に、天下の副総理だぞと言わんばかりの威圧的な答えには、
岡田も偉くなったものと笑止をおぼえた。
本当に笑わしてくれたのは、矢張り野田で、本当に直球ばかり
がきたが、最後の球は高めの球だったと、本人は皮肉った
心算なんだろうが、またも馬鹿を丸出しにしていた。
みんなの党の浅尾慶一郎は流石というべきで、答える小宮山
洋子が哀れに見えた。元NHKアナウンサーだから、仕方が
ないのかと思うが、答弁がすべて紙を読むだけとは、大臣と
して情けないのではないか。
しかし民主党には人物がいない。自民の中堅に人が育って
きている。
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