作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 三丁目の夕日 】

2006-12-02 17:33:17 | 04 時事ニュース


昭和33年(1958)という年の東京、
それも東京タワーの建設現場のすぐ傍の、
市街地がどんなものだったかとの興味で
ALWAYS 三丁目の夕日を見た。

田舎の中学生が、卒業と共に揃って上京する。
集団就職である。集団たって、上野に着い
たらバラバラになるのである。

オート三輪が活躍している。市街地の道路は
舗装なんかされていない。土を踏み固めた
道路だ。ちょっと表通りに出たら都電が
走っている。
道が狭く、木の電信柱がやけに目立つ。

日本の急激な復興・近代化は、昭和33年
では、まだあんな程度だったのかとの思いを
強くする。

もちろん、高速道路が都市の上をまたいでいる
風景なんか無い。

ついでながら、高速道路というものは、大都市
の傍までは来ても、都市の内部までは入り込ま
ないのが、世界の常識だと思う。
今からでもいいから取っ払ったらどうだろう。
道路族が道路関連事業が増えて喜ぶだけのことか。

集団就職の中卒はSL汽車で上野に運ばれて来る。
この5年後には新幹線が走るのに。

高層ビルなんて無い。
それが昭和33年だったんだ。
ボクは入社2年生。東京への初出張がこの翌年
だから、「あんなものだったのかなぁ~」と
思ってしまうのだ。


トリスバーの看板が見える。
小雪が扮する飲み屋のマダム。
あんな背の高い女性は居なかったはず。
居たとしたら、東洋の魔女ぐらいのものだ。
通り客の袖を引く女が居る。あれは私娼だな
と思う。赤線はこの年の3月末で営業をやめた。

東京には詳しくないが、高円寺まで都電で
行けたんだな。

ハナシの筋はそっちのけで、専らそんなこと
ばかり見ていたが、結構ノスタルジーを満足
させてくれる映画だった。

続編が出来るらしい。今度は昭和34年だそうで、
今から愉しみである。ボクの23才を昨日見た。
来年11月には24才が見えそうだ。
若かったなぁ~、ボクも。

              パパゲーノ


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