作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

歴史・エッセイ・小説・時事ニュース・・・なんでもござれのブログです。どうぞよろしく。

【 神戸でも多くの親が子を亡くした 】

2011-06-16 12:05:00 | 02 華麗な生活

神戸の震災といえば、長田区の火事が代表とされる。
だが長田の火事は、震災の後に起きた火事による被害だ。

震災の直撃で、亡くなった人々はむしろ東灘区から芦屋市
にかけて多い。

ボクが住んでいた、JR摂津本山駅の周辺だけでも、
木造家屋は全滅だった。
多くの神戸大学の学生が、
家賃の廉いアパートや文化住宅に住んでいて、震災の
犠牲になった。中には前夜故郷から戻ってきたばかりの
若い学生さんも。

もっと哀れだったのは、修学旅行から戻ってきた中学生が、
家と両親を失ったことだった。可哀想でならない。


道をはさんだ角店の酒屋の兄ちゃんが言った。ここを基点
に半径五百メーターの
範囲だけで500名が亡くなられまし
たと。カレは仕事柄、各家にお得意さんが居たから、
情報
通であった。500名の犠牲者は本当のことだろう。

どこに家があったやら、どこまでが道だったやら、
分からなく
なった地に、多くの花束が供えられていた。
ボクはガレキと化した近隣の地を歩きながら、花束を見て
は両手を合わせて、
亡くなった人への鎮魂の祈りを捧げて
いた。

車道には大阪方面からの見舞い客が溢れていた。

消防車も自衛隊の車両も、人が邪魔になって動きが取れ
なかった。想い出したくない記憶である。


ブログランキング・にほんブログ村へ     ← A001 応援クリックお願いします  3hearts 

                       「華麗な生活」目次へ≫

                                    総目次へ≫


最新の画像もっと見る

コメントを投稿