ヨーロッパ諸国の切手の中でも、オーストリアのモノが
印刷技術に優れていて、特に蒐集の価値があると言う。
ウイーンに駐在していた時期には、92回も東欧諸国に
出張し、飛ぶのが不思議といわれたソ連製の飛行機に
乗るたびに、ボクの人生も今日までの運命かと思った
ものであった。
脱サラして、自分で起した会社が軌道に乗り、切手に関心
を持つ事もできた。そこで中央郵便局に行き、オーストリア
がソ連軍の占領から解放されて、共和国に生まれ変った
時期以降の切手で、中央郵便局が保存してあった切手の
殆ど全部をまとめて購入した。
いまボクのブログに「おまけ」で付けている切手には、
OSTERREICHの国名が入っている。
東辺の国の意味だが、いまのオーストリアの領土は、
全盛期の八分の一しか無い。プロシア軍と戦い敗れる
までは、ドイツ民族による最大の国家がオーストリアで
あった。
今のチェコやハンガリー、北イタリア等がすべて「墺」の
領土であった。ウイーンはその栄光の名残を感じさせる
街である。
中国の清の末期に、義和団の乱という事件があった。
その時に中国に在留していた8ヶ国が、連合軍を組織し、
ハリウッド映画の「北京の55日」に記録されている。
当時の連合国8ヶ国は、英・米・独・仏・露・墺・蘭・日で
墺は列強と肩を並べる存在であったことが分かる。
言い換えれば、清の末期に中国の領土は、列強に食い
荒らされた。最後に出て行った日本だけが、侵犯者として
中国の教育の中で、悪者の扱いを受けているのは不当だ。
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