作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 地井武男の死 】

2012-07-05 09:03:20 | 02 華麗な生活

「ちい散歩」というテレビ番組が人気を呼んでいたという。
その一部を取り込んだドラマが、追悼番組として放映された。

関西ローカルでは、残念ながら放映されなかった。

地井という俳優が、「太陽に吠えろ」に出ていたことを知らない。
おそらくボクのハンブルグ駐在の時期だ。

北の国からが、一年間フジテレビで放映された時も、その番組が
あることを知らなかった。
丁度ボクが起業した年だったから、テレビを見る余裕もなかった。

何しろボクは、国民的人気と言われた「寅さん」の映画も見たことが
無かったのだ。

北の国からは、その後特別番組を流すようになってから、好んで見た。
いよいよ透析導入となった時に、北海道まで出かけ、富良野に4泊もした。
同じホテルで、原作者の倉本聡の顔も見たし、主役の一人「純」も、
ホテル内のレストランで、隣の席に居るのを何度か見た。

地井武男という俳優を認識したのは、北の国からの特別番組でだ。
田中邦衛が扮した、黒板五郎の一家にとって、あんなに友情厚い男が
居たことが救いだ。

ボクが富良野に4泊もした時も、麓郷の小屋は特番の撮影中で、仲畑木材も
近寄ることが出来なかったが、生涯最後の心算で食べた西瓜の美味かったことが
忘れられない。

番組の中で、奥さんがガンに侵されていることを、打ち明け泣き崩れる場面があった。
涙とともに出た鼻水を飛ばしながらの熱演だった。

後で地井の実の奥さんが、ドラマの二ヶ月前に、ガンで亡くなって居た事を知った。
さすがに、稽古はやめてもらい、いきなり撮影本番をやったらしい。

脚本家は、時に辛い役を、俳優に押し付ける。
あの泣く場面は、長く話題になっている。

ボクも学生時代に、門限八時で三年間住んだ辺りを、友人を誘って散歩した事がある。
散歩は大人の運動に持ってこいのもの。
歩きたい場所はあるのだが、階段があると困る。



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