作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 今日的タクシー事情 (2) 】

2006-09-27 10:18:08 | 12 幼き日々のこと


契約した会社は、何かと話題を作るで有名な、
京都の会社が神戸にも進出したもの。

ボクが乗り始めたころは30台余り、
それが今では100台になった。

タクシー経験者は一切採用しない。
全員がタクシー初体験。
中にはヒドイのが居って、
一方通行に逆行を試みたり、
「そこ右折」に「ハイ」と答えて左に折れる。

三年近く乗るうちに、自然と顔見知りばかりが、
来るようになったから、最近はそんなトラブル
無くなりました。

この業界、どこでもそうかも知れないが、
掛かる費用は全部ドライバー負担。

タイヤが走行中にパンクしたら、
接触事故があったら、

車検の費用も、税金も。昼夜二人の折半負担。

いったい会社は何を負担するのか?

代わりはいくらでも居るから、
モンクあるんなら、どうぞ出て行ってくれ。

やめる人が実に多い。

会社は「お中元」や「お歳暮」を用意して、
それをドライバーに売りつける。

大事なお客さんに配るようにと。

社内勤務の幹部たちも、
所長ともなれば8~10万円が割り当てとか。

そんなの会社の交際費だろうが?

可哀相なのが事故を起こしたドライバー。
2ヶ月安静の診断書なんか見向きもしない。
ムチウチの痛む身体を鞭打って、
無理やりにも勤務させられる。

カレの行方は確実に、廃人への道。

昼夜交代だから、連日13時間の拘束。

今年のお歳暮は「そうめん」だそうで、
買わずにいると、朝礼で名前をあげて怒声を浴びる。

現代版「女工哀詩」ならぬ「ドライバー哀詩」 。




                                       パパゲーノ


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