作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

歴史・エッセイ・小説・時事ニュース・・・なんでもござれのブログです。どうぞよろしく。

【 バーの止まり木で 】

2006-09-27 14:05:13 | 11 美味いもん談義


腎機能喪失で人工透析の身となって、あと数日で
丸9年になります。尿が全く出ないから、とにかく
水分の制限が必要。

でも人間だから、それも神様よりも野獣の方に
親しみを感じるタイプだから、偶にはバーの雰囲気に
浸りたい。

で、隣のホテル「神戸ベイ・シェラトン」のメインバー
「テラ」に行き、左右に分かれたカウンターの右の方
に陣取った。「テラ」のいいところはホテル内で
提供されるどの料理でも取れること。

左側のカウンターの前には酒瓶がずらりと並び、
あそこは酒が主眼の人々に譲るべき。バーで飯食おう
なんて不埒な考えのヤツ等は、身分を心得て薄暗い方
で飲むふりしながら、海鮮ピラフを静かに食べる。

バーだから何も飲まんで、ピラフでご馳走様ってワケ
にも行かない。そんな人道にもとることは出来ないし
せめて飲むふりでもしなきゃフラストレーションが
たまる。

いま連載小説執筆なんて、生まれて初めての呆れた行為
の真っ只中。主人公がJALのスッチャン3人と、休暇
を楽しまんとする矢先です。
社の女の子3人を伴い、バー「テラ」の止まり木に
腰をおろした次第。

ビールで始まり、ブラ水一杯。これがボクの限度と、
若くしてホテル全体の酒部門を仕切るブラックウイング
が心得てくれている。

アルコールは早く飲んで、ひたすら何の役にもならん
御託を並べ、時間を稼いで稼いでアルコール分解を待つ。

10時15分、もう良かろう。玄関前に停めてもらって
あるクルマのキイを受け取り、たった2分で着く我が家
に。この短距離が今はあるけないのです。神経痛がキツイ
から。

久しぶりの知人にあった、カウンターの右と左に分かれて
いたから逆に目と目があう。カレは名前を出せば誰もが
知ってる超有名人。伏見工業ー同志社ー神戸製鋼の大
スターだったといえば、想像はつくでしょう。

なんと2月に腰のヘルニヤに襲われヒドイ目に会ったと
言います。2月といえばボクと同じ時期。ボクの場合は
日曜日に7時間もテニスをやった、それも最後の2時間
はプロコーチとの一騎打ち。あのやりすぎが祟ったもの。
いわば自業自得です。

カレはあるTV番組であることをやらされ、身体が硬直
してしまったと。もうダメかと思ったという。ここらも
ボクと全く一緒の経過。
でもカレは、すくっと立って見せた。あらためて思う。
大きいなぁ~。

カレには連れがいた。報徳高校でラグビーやってたと。
ボクを師匠と呼ぶ元ワールドのプロ選手コータローと
同期だという。どうやら私設ボディガードが増える感じ。

大きいカレは2月に身体硬直し、立つことも叶わず、
それを克服している。勇気付けられました。元の身体が
違うとはいえ、他人に出来たことボクにも出来るはず。
再びコート上に立ち不死鳥の○○と呼ばせてみせる。
          
                       

                 パパゲーノ



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【 本人が死刑を求めているのに 】

2006-09-27 14:00:56 | 04 時事ニュース


弁護士というのは、一般の庶民とは異なった
理念か感性か、または勘定か知らんが、
頭の中味がどうなってんのか、
不思議でならん人がまま存在する。

小林薫(同名の俳優、迷惑だろう)の死刑判決で
裁判官が述べた、

「犠牲者の数で量刑が・・・」との裁判官の判断
は正しいし、逆にいままでの殺した相手が一人
だから死刑にはならない、という慣例というのか
その世界の常識と言うのかがオカシイのである。

殺された犠牲者の遺族にとっては、犠牲者が他に
居ろうと居ろうまいと、犯人に対する憎しみの
感情は量の多少なんて入り込む余地もなく、
せめて犯人も生命をもっての償いをと求めるのが
自然なのである。

小林薫は自ら「更生の自信がなく、無期の判決が
出ようものなら、唯一つ、釈放された暁には二名
に対し必ず復讐し殺してやる」とまで言っている。

直ちに控訴とは如何なることか。弁護士はそこまで
引っ張って報酬が欲しいのか。

                     
                       

                     パパゲーノ



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【 安倍希望喪失内閣 】

2006-09-27 13:59:40 | 04 時事ニュース


小泉は矢張り「変人」だったのか?

安倍はやはり、普通の自民党員で、党を仕切る
親分衆の重圧をはねつけるだけのパワーは持ち
あわせなかったのか。

そんな失望感、いや希望喪失感に打ちのめされた
思いの内閣が出来てしまいました。

最も使っちゃいけないヤツが二人。
共に性悪の典型的な族議員。

甘利  明  経済産業大臣  商工族といえば聞こえが
                    いいが、問題の「高利貸」
                    の利益代弁者。

松岡 利勝  農林水産大臣  鈴木宗男の親分の補佐。
                    有明海のムツゴロウの天敵

参院の2名は青木の指名を丸ごと呑んだ。ガッカリ!

財務大臣・尾身幸次と文部科学・伊吹文明は、自民党
若返りを逆行させる。

防衛庁長官はもっと颯爽とした若手に人材が居るだろう。
久間は前にもやったことがあるが、適材適所だろうか?

与謝野が抜けたが、党のまとめ役として欠かせない人材
ではなかったか。

塩崎に異存はないが、ポストは財務大臣の方が良かった
のでは?

後はお手並み拝見です。


                 パパゲーノ


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【 今日的タクシー事情 (5) 】

2006-09-27 10:21:31 | 12 幼き日々のこと


こんなこともあった。

神戸山手幹線は阪急岡本駅を下ってきたところ。
近くの歯医者から六甲アイランドに戻る。
そこでタクシーを呼んだ。

十二間道路だけは走るなよ。
ハイ、元気よく答えた運転手は、左折して十二間道路に。

いまこの道はダメだと言ったろ。

あっ、そうでしたかすみません。どうしましょう。

このまま南下するしかないじゃないか。

阪神の踏み切りだけは渡るなよ。
それまでに右折して、立体交差の道を通るように。

はい分かりました。

タクシーはそのまま、阪神電車の人呼んで「開かずの踏み切り」
チンチンチンチンチン、警笛だけが鳴り響く。

タクシーの待ち時間料金だけがドンドン上がる。

やっとの思いで踏み切りを渡り国道43号線。

どこで曲がりますか、どこで曲がりますか。

そんなこと知るか。あんたプロだろう。
曲がるところぐらい、自分で見つけろ。
なんのためにカーナビがあるんだ。
ボクが指示したとおりに行けば、とっくに六甲アイランド。

そんな時間にこんなやり取り。

約二週間後、そいつが新人教育やってると聞いて。
待ち時間メーターをいかに増やすかの教育だな。
それなら奴はうってつけ。




                                       パパゲーノ


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【 今日的タクシー事情 (4) 】

2006-09-27 10:20:56 | 12 幼き日々のこと


例のタクシー会社。
ドライバーは概して礼儀正しく、良い人が多い。

問題なのは電話を受ける手合い。
時々、指定の時間・場所にタクシーが来ない。
電話を掛けます。
掛けているボクが何者であるかを理解させるのが 一苦労。
何のための会員用の電話番号なんだろう。
ようやく分からせて、なぜタクシーが遅れているのか?

「申し訳ございません」

「配車指令はされているのか?」

「申し訳ございません」

「手配されているのか、それとも配車ミスか?」

「申し訳ございません」

「あと何分待てば良いのか?」

「申し訳ございません」

「配車手配をミスしたんだな」

「申し訳ございません」

「キミは、申し訳ございません、以外の言葉知らんのか」

「申し訳ございません」

これで怒り出さない人がおったらご紹介下さい。




                                       パパゲーノ


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【 今日的タクシー事情 (3) 】

2006-09-27 10:19:20 | 12 幼き日々のこと


毎週月水金に透析クリニックへの送迎を契約している
タクシー会社は、タクシー業界の経験者を入社させな
いことでも有名。だからドライバー全員が、客を乗せ
ての運転を素人状況で始めます。

もちろん二種免許は持っているから、一定レベルの
運転技術は備えている。

はっきり言って、二回殺されかけました。
決してオーバーな表現じゃない。しかも二回とも、
ボクが「オートバイ!」と警告をして、慌てて
避けながらの急ブレーキ。

国道43号線は右折事故多発で名の売れた道路。
二回とも六甲アイランドに行くための右折の時でした。

最初のケースは、元々運転技術が相当にアブナイ人。
50代だが目が悪いみたいで、特に暗い中での反対
車線の遠近感がまるでダメ。
いつも後部座席から身体を乗り出して注意していない
と、もう危なくて危なくて。

何度か怖い目にあって、最後にあわや殺されかけて
言いました。
貴方の人柄は良いと思うけど、運転技術は良いとは
いえない。ボクも毎回自動車学校の教師みたいなこと
疲れ果てる。頼むからボクのところには来ないでくれ。

二回目のケース。元有名スポーツ選手。右折しかけた
途端、クルマの陰からバイクがスピードを上げて。
やられた! オシマイだ! そう思いました。
よっぽど悪いことをしたと思ったんでしょう。以来
ボクの迎えには来なくなりました。




                                       パパゲーノ


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【 今日的タクシー事情 (2) 】

2006-09-27 10:18:08 | 12 幼き日々のこと


契約した会社は、何かと話題を作るで有名な、
京都の会社が神戸にも進出したもの。

ボクが乗り始めたころは30台余り、
それが今では100台になった。

タクシー経験者は一切採用しない。
全員がタクシー初体験。
中にはヒドイのが居って、
一方通行に逆行を試みたり、
「そこ右折」に「ハイ」と答えて左に折れる。

三年近く乗るうちに、自然と顔見知りばかりが、
来るようになったから、最近はそんなトラブル
無くなりました。

この業界、どこでもそうかも知れないが、
掛かる費用は全部ドライバー負担。

タイヤが走行中にパンクしたら、
接触事故があったら、

車検の費用も、税金も。昼夜二人の折半負担。

いったい会社は何を負担するのか?

代わりはいくらでも居るから、
モンクあるんなら、どうぞ出て行ってくれ。

やめる人が実に多い。

会社は「お中元」や「お歳暮」を用意して、
それをドライバーに売りつける。

大事なお客さんに配るようにと。

社内勤務の幹部たちも、
所長ともなれば8~10万円が割り当てとか。

そんなの会社の交際費だろうが?

可哀相なのが事故を起こしたドライバー。
2ヶ月安静の診断書なんか見向きもしない。
ムチウチの痛む身体を鞭打って、
無理やりにも勤務させられる。

カレの行方は確実に、廃人への道。

昼夜交代だから、連日13時間の拘束。

今年のお歳暮は「そうめん」だそうで、
買わずにいると、朝礼で名前をあげて怒声を浴びる。

現代版「女工哀詩」ならぬ「ドライバー哀詩」 。




                                       パパゲーノ


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【 今日的タクシー事情 (1) 】

2006-09-27 10:17:34 | 12 幼き日々のこと


六甲アイランドに住んで、六甲アイランドに会社
を移し、その西隣にあるホテルの会員となって、
テニスをやる。
透析を受ける病院は会社の南隣。

住勤に加えて、病も健もみな隣接。
そんな恵まれた状態にあったものが、
病院の経営失敗で、銀行管理となって、
ボーナス・カットや昇給無しに。

腕に覚えの医師・ナース・技師たちは、
みんな他に引き抜かれて、
残ったのは員数合わせの出来悪ばかり。

主治医が三宮に新設のクリニックを任された。
誘われて、そちらに移行して三年数ヶ月。

自分で運転して行っても良いと思うんだけど、
社員たちが猛反対。

透析後なにが起きるか分からない。
頼むからタクシーで行って欲しい。

で、行きはホテル前にたむろするのを、
帰りは数台がビル前に必ず待っている。

いつの間にか特定の1台が、ボク専用になった。

ボクよりは6才ほど若いこのオトコ。
高血圧でニトロを常備。
目は白濁して明らかな白内障。

リューマチ持ちで、特に右足が痛いんだと。

冬場になると、辺りはもう暗いから、
目の悪い運転手は特に遠近が判断しにくい。

だもんで、ボクは毎回自動車学校の教師なみに、
まだダメだ!あそこからバイクが! とか
ああ(悲鳴)、自転車に気をつけろ!

なんでこんなヤツに3千円近くを払わなアカン?

会社でそうコボシたら、
さっそく他の会社を呼んで交渉し、
爾来同じ会社で送迎されている。

ビル前には相変わらず例のドライバー。
恨めしそうに白濁の目を向けるけど、
こっちも生命がまだ惜しい。

                       パパゲーノ


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