日経などを読んでいると、ようやくデフレ脱却とある。
日銀短観とか、経済産業省の景気見通しなんかを
見ていると、そこに使用されているデータは、鉄鋼
生産、重油輸入額、工作機械受注額などなど、
お堅いものが中心のように見受けられ、パパゲーノ
はこうしたものを称して「男性経済社会」。
パパゲーノにとって身近な「美容室」を例に取ると、
総理府統計に現われる家計調査には、理美容関係
の費用にパーマ、カット、シャンプーは項目がある
が、カラーが含まれていない。
日本の美容室の数が12万店だった27年前に、美容
関係者はおしなべて美容室の店数が過剰だと言っていた。
それが20万店を越えるようになって、まだ過剰の
声も聞くが、殆どの店が立派に経営を行っている。
支えたのはカラーと言って過言ではないだろう。
日本の女性を大いに活気づかせ、若返らせたのに
カラーの果たした役割がいかに大きかったか。
かつて白髪かくしの染色には暗~いイメージがつき
まとっていた。
おしゃれ染めが市民権を得て、もう誰も黒く染めたり
しない。みんな明るい栗色に染めて、髪に似合った
服装を整え、靴をそろえ、装身具を用意して、颯爽と
お出かけになる。
パパゲーノの会社に隣接してホテルがあるが、そこ
のガーデン・レストランで昼食を奢ろうとすると、満席
のことが多く、その90%以上が女性客で占められている。
若い女性も居ないことはないが、目立つのは熟年
女性である。髪は一様に栗毛色。明るいカラーが
おしゃれの起動力になり、個人消費の分野に大い
に貢献している。
美容室が「ビューティサロン」と呼ばれる所以は、
文字通り美に関する情報の発信源としての地域社会
への影響力を伴ってのことである。
ただ髪を切り、パーマをかけ、客の要望によっては
染髪もする。それだけじゃ、昔ながらの髪結いで
しかない。
長いデフレ時代を、個人消費部門で支えたカラーが
家計調査項目から抜けているのはオカシなこと。
「女性経済社会」が活発であるとき、「男性経済社会」
もまた刺激を受けて活性化する。
日本の女性はもっともっと美しくありつづけて欲しい。
細胞の一個一個を蘇えらせて、エイジレス社会の
到来は実現できる。
地球の回転数なんか関係ない。
必要に応じて天動説に転じても良いし、なんだったら
金星にでも火星にでも戸籍を移してもいい。
パパゲーノ
最新の画像[もっと見る]
-
【 年末の阪神ひとまたぎ 】 11年前
-
【 年末の阪神ひとまたぎ 】 11年前
-
【 ドイツには百万都市が三つしかない 】 12年前
-
【 小説・第二作「はぐれ狼が奔る」が登場 】 17年前
-
【 絶妙の天麩羅「新太呂」】 18年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます