作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 不毛地帯(15) 】

2010-03-15 10:11:19 | 02 華麗な生活

ドラマがあっけなく終わってしまい、なまじ壱岐の
モデル瀬島龍三氏の、その後の大活躍を知って
いるだけに、まるでサドンデスのような終わりかた
に唖然としたのでしたが、改めて山崎豊子さんの
原作を確認したら、ドラマは忠実に原作に沿った
終わり方でした。

山崎さんとはご縁があって『不毛地帯』全4冊に、
すべてサインを頂戴した上で、送っていただいて
います。

伊藤忠の繊維部門は、いまでも300億円近い
利益を挙げており、立派に商社活動の一翼を
担っています。ただし、その業務内容は大いに
変わり、いまやブランドメーカーのM&Aを
中心に、アパレル部門が収益源になっている
ようです。

この前組織で企業は動かないと批判しましたが、
伊藤忠だって、本流ではなかった名古屋支社の
穀物担当の丹羽さんが社長になられたから、
しがらみなく繊維・鉄鋼・化学品などの主力分野
にも遠慮なく、不採算ビジネスを大胆に整理が
出来たから、収益分野への人材と資金の集中が
出来て、今の姿になったのだと思っています。

ドラマ全体を通じて、関西系の商社を侮るかの
セリフやナレーションがあったのは、他社の
こととはいえ、憤慨しました。

三菱・三井が特別扱いは事実でしょうが、
三菱なんか、竜馬伝でお分かりのように、
岩崎弥太郎が竜馬の海援隊が残した資産を、
元に戦争がらみで儲けた会社であり、いわば
土佐上がりの戦争成金だと言っても良いことに
なります。
「人の三井」とは良く耳にしましたが、この目で
人らしい人物に出会った事は無く、
海外統括担当常務が、ボクの部屋にコニャック
のボトルを持参して、翌朝の某国重工業大臣
表敬の挨拶を代わってくれと頼まれたことぐらい
しか思い出せません。
ロンドン支店から副支店長が付いて来てる
じゃないかと言ったのに「あいつも役には
立たんのです」との答えに唖然としたものでした。

財閥系は官僚・政治家との結びつきが強く、
政府予算のおかげで大きなビジネスを貰っている
ケースが多く、実力勝負の関西系の方に、
真の実力者が多くいる事実を、知って欲しいと
この文を認めた次第です。


                 パパゲーノ

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