作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 カワセミが東京の都市部に 】

2012-12-21 18:07:55 | 02 華麗な生活

ボクのブログのタイトルは「華麗な生活」である。
このところ、書くブログの殆どが、政治マターで
占められていて、およそ「華麗」とは縁遠い話に
集中していた。

これはボクの本意ではない。
透析を16年も続けている、齢も78歳を越えて、
79歳に近づいてきている。

時にはブログ書きを志した原点に戻って、
華麗なひと時を得たいと思っていたら、今日の
夕方にNHK番組の「ダーウインが来た」が、眼に
入った。
東京都の町田市あたりの川に、カワセミが繁殖
していると言う。
ボクは直接カワセミという小鳥を見たことはないが、
実に綺麗な小鳥で、そのくせ川に棲む魚を捕って
食糧とする一面を持っている。

自然界は、まさに弱肉強食の世界で、人間だけが
食物連鎖のチェーンから外されている訳だ。
さて、カワセミだが、この小鳥の名は、平岩弓枝の
長編作品「御宿かわせみ」で、耳に馴染んでいる。
察するに江戸の大川べりにも、この小鳥が生息し
その姿の美しさを、江戸の人々が愉しんでいたの
であろうと思われる。

ボクが小学校5年生の夏休みに、日本が連合国に
敗れて、ボクが居た満州の首都新京にもソ連軍が
攻め込んできた。

だから5年生の1学期が終わった段階で、ボクの学校
はなくなった次第。
今思い出すと、数年年長の中学生たちは、遊び方も
子どもの域を離れていて、新京の市内に沢山あった
野っぱらで、カスミ網を仕掛けては、多くの小鳥を捕る
のを、羨みながら見ていた記憶がある。

新京には豊富な自然が残されていたから、都会っ子が
そんな遊びをやっていたのだ。
野鳥は色彩が豊かだが、あの中学生の収穫の中にも
カワセミは居なかったであろう。

平岩さんは、都内の神社の宮司さんの娘だそうで、
戦後大きく拓けた大東京の前には、舗装もされてない
土に馴染む生活が、身の周りにあったのだろう。

今日は改めて、NHKの番組の中にも、良いものがあると
知った。カワセミは美しいが、自然界の食物連鎖の法則
からは逃れられない。せっかく伴侶を得て作った巣に、
卵から孵化寸前のヒナが蛇の餌食になったりもする。

ボクには、倉本聡さんのような、北海道の自然の中での
暮らしは無理である。

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