作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 医療法人の倒産 】

2012-01-23 10:26:35 | 02 華麗な生活

ボクが治療に通っている透析クリニックが所属していた
医療法人が、三年前に新
病院の建築費用が払えなくなり、
民事再生法を申請した。

民事再生法は、経営者にとって虫の良い法律である。
借金を棚上げして、経営者は残る
会社再建の方式だ。
例のダイエーがこの虫の良い再生法の適用を受けた。

神戸市西区という人口急増地域に、総合病院を持つ
医療法人が、新病院建築をゼネコンに
依頼しておきながら、
建築費の不払いで、ゼネコンが破産を神戸地裁に申請した。

経営者側は債務棚上げでの民事再生法を申請した。
ボクはこの話を聞いて、この民事再生法は許可されないと
予想した。経営者は自分の財産を吐き出して債務を払うべき
である。

昨年十二月に入って、漸く神戸地裁から結論が示され、
その法人に所属する個々のクリニックが、
現指導者による
再生の道を提案された。

先生は決意が要っただろう。透析にはコンピューター管理の
新鋭機械が
使われている。その病床が45もある。
多くの借財を肩代わりすることになる。

場所は三宮駅に近い、オフイスビルの中にあるから、
およそクリニックとは思えなく明るい。
先生も婦長以下のナースや技師たちも、親切で仕事熱心。

機械を収めた業者を含む、多くの関連業者が賛成して、
先生を中心とする再生が決まった。

先週末の21日に、新神戸傍のホテルで新出発披露の
パーティが開かれ、ボクも呼ばれた。
土曜日連チャンのパーティになる。
ビール一杯で、ワインも出たが眼もくれなかった。

食べものも豊富に用意されておたが、透析の身だから慎んで
普段の夕食程度で留めた。

ビックリしたのは、他の患者さんたちの旺盛な食欲だ。
普段からあんなに食べているのか。
ボクには信じられない健啖ぶりであった。

もうすぐ十一時になる。透析に向う時間だ。
ボクは何時もの週と変わらない体重で行く。
透析量もいつも通りの2リットル以内で収まるはずだ。



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