作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 辛いシーン 】

2011-12-29 09:17:34 | 02 華麗な生活

プロ野球界にも、毎年「戦力外」を通告され、最後の望みを
託して「トライアウト」に
挑む選手たちが60名程もいる。

選手たちは最後に所属した球団のユニフォームを身に付け、
かすかな希望で、
同じ立場の投手と打者が競うのである。

今年は阪神の選手が多く「戦力外」を通告されて、43歳の
下柳もその中にいた。
下柳は今年の年俸が9千万円あった
から、すぐに生活に困ることもない。

可哀想だったのが、杉山投手だった。
松阪や大リーグに行く和田と同世代の31歳。
数年前まで背番号18を付けた、タイガースの先発の柱
だった。同じく解雇された
桟原や阿部がすでに他球団と契約
している。

杉山にも下柳にも、声が掛からない。
阪神というチームは、ケガで休まざるを得なかった選手を
再生する能力に欠けたチーム
だと痛感する。

桜井は将来の四番と期待も大きかった強打者だったが、
早くも今年で消えた。

浜中だって、実際に三番か四番を打つ選手だった。
それが早くにオリックスに売られ、ヤクルトを経て今年で
ユニフォームを脱ぐ。

中に26歳の大城という選手がいて、ソフトバンクの
ユニフォームを着て挑戦したが、
声が掛かったのは
独立リーグだけ。
年俸はせいぜい100~150万円という、
厳しい世界だ。
大城もタイガースにドラフト指名で入団した選手。
結婚して二人の子どももいる。
独立リーグからしか声が掛からなかった。
26歳という年令は、独立リーグでは希望が持てない。

FAで何億といった大金を使って、リハビリさせているのなら、
こんな若手の再生にも、
もう少しカネを出したらどうだ。
いったんはドラフト指名したんだろう。
スカウトの目に問題があるのじゃないか。

選手にも問題がある。
二軍でまだ鍛えなければならぬ立場で結婚を急ぎすぎる。
子ども二人を抱えていたのじゃ、独立リーグで100万円の
年俸で食っていける訳がない。



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