今から書くブログは、珍しくカテゴリーのタイトルに
ふさわしい、パパゲーノの華麗な生活に値するもの。
西宮北口にある兵庫県立芸術文化センター。その大ホール
で、佐渡裕芸術監督が自らタクトを振る「メリーウィドウ」。
ヒロインのハンナを演じる佐藤しのぶさんが出演するのは、
今日が最後なんです。彼女はドイツ人と結婚して、
アウグスブルグにお住まいのはず。
県立の悪いとこでしょう。チケットを取るのに必死で電話を
かけまくらないといけない。そうして手に入れた席が、
まさに特等席でした。一階C-27&28.
オケが入っている仕切りのやや右目の二列目だから、
指揮者も舞台上のハンナとダニロも同時に見える最高の場所。
オペレッタで、風変りな演出があることは、珍しくないと聞くが、
今日のは大胆すぎて唖然ともさせられる。
だがそれに違和感があるのじゃなく、この喜歌劇の作者レハール
が見たなら、こっちの方が断然いいとカブトを脱いだことだろう。
非常に変わった幕開けのスピーチがあって、いざ幕が上がるや
そこに豪華なんて言葉じゃ足りない見事な舞台があって、
これまた華麗なんて言葉じゃ言いあらわせない、50名以上の
貴族の皆様のパーティがまさに開演する場面となる。
さして奥行きもないはずの舞台に、傾斜をつける工夫があったり、
オケボックスの手前に花道?をしつらえて、この場所も大いに活用。
曲は全部耳に慣れたものばかり。個々の配役は後で書くが、
せり出した花道に、世界の佐藤しのぶが歩んできて、ボクの目の前
わずか1.5メーターの位置に立つ。立ち上がれば握手ができるところ。
どうですか、凄いでしょう。
本来三幕仕立ての劇を、二幕ものに仕立て直したのが、広渡勲の
大胆な演出。
この感想文は、ボクの表現力では、大量の文字が要る。
今夜はその1で終わります。
パパゲーノ
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