おうちパン屋

八ヶ岳の麓で、田舎暮らし16年目。ママパン屋しています。

干し柿作り

2009-11-10 17:46:43 | 市場さん&おばちゃんの会
ここ数日はとても暖かな日が続いています。

八ヶ岳南麓で取り組んでいるエコツーリズムの一貫で、
パノラマ市場のおばちゃんの会で企画した「干し柿体験ツアー」がありました。
おばちゃんの会スタッフ10名で送迎、柿採り、準備、お食事、片付けなどなど
手分けしてみなさまをおもてなししました。

たくさんの参加者の中、
早朝東京を出てこちらにいらした方が多かったです。

今年の渋柿はどういう訳か実落ちが早くて、
この頃まで残っている柿は大泉でもわずか・・・
貴重な柿の木を体験ツアーのために地元の方が提供してくださいました。

高枝バサミやハシゴを使って、ひもで吊れるように枝木(しもく=ヘタに付いている
枝の部分をT字に残します)を残して切ります。
柿部隊の出番です。こんな時は背が高くて良かった~なんて思いました。



そして素敵な古民家で皮剥きから作業開始。
講師は干し柿作りのベテラン、とよ先生。
甲州弁で経験から体得した作り方を優しく教えてくれます。


大体は柿同士をビニール紐で結んでしまいますが
今回は昔ながらの作り方を教えて頂き、
本格的に藁の先端を木槌で叩いて、水に漬けた「みご」を使って
藁をよっていきました。
とよ先生はいとも簡単によっていくけど、私たちは全然進まない・・・
よってる下から柿がクルクルと回り、戻ってしまうのです。


しかし昔からの知恵はスゴイものです。
ちゃんと田んぼの刈り取りが終わった後に、柿が採れるようになり
藁も捨てるところ無く使われるのですね。
しかも藁の成分が干し柿を美味しくするらしいです。
先人の知恵に脱帽です。
干し方のコツも丁寧に教えてくださいました。



干し柿作りが終わったら、おばちゃんたちの野菜をたくさん使った地元料理&
北杜の美味しい新米おにぎりでお昼ご飯です!


参加者の方々全員が一連の干し柿を作りました。
これから寒風に当てて、干し柿は甘さを増していきます。
食べ頃は12月。その頃また楽しみですね。

参加者のみなさんが笑顔で帰られたとき、おばちゃんたちも本当に笑顔でした。
お互いに楽しんだ一日。そんな感じがしました。