正月休みで帰省した友人たちと飲みながら必ず出てくるのは、小樽市の人口減少の話し。
「花園町は昔のような活気がなく、商店街はシャッターだらけ。実家の近所にも空き家が目立って増えている」
自分の周りをみても進学や就職を契機に小樽から離れてしまう友人が大半で、小樽に残っているのは少数です。
さらに子どもを生む世代が減ることで出生数も減る負の連鎖。
小樽市で生まれる子供の数は、自分たちの時代には年間約3000人でしたが、平成11年には1000人を割り込み、平成25年は1年間で647人。平成26年の集計はまだのようですが、恐らく600人ちょっと。
そんな話しをするとみんな一様に絶句します。
先日4選出馬を表明した高橋知事も人口減少対策を重点施策にするとのことでしたが、そうは言っても人口対策の特効薬は簡単に見つかるものではありません。
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小樽市からどこに転出しているだろうと調べていると、この表を見つけました。
小樽市の他都市との人口移動の状況
(クリックで拡大)
出典:平成22年国勢調査(小樽市HPより)
小樽市からの転出先は札幌市が一番多く、出入りを差し引きして年間約3,000人のペースで人が流出しているようです。転出先として札幌市が一番多いというのは大方の予想どおりです。
札幌市以外の移動先としては石狩市、千歳市、北広島市、恵庭市と続いていますが、いずれも札幌近郊の都市です。
札幌近郊にあっては小樽市が一人敗けのような状況です。
この表からはもう一つ重要なことが分かります。
札幌市に人口が流出する一方で、後志管内の町村からは小樽市に人が流入していることです。
小樽市に転入する町村として一番多いのは隣の余市町で、以下、岩内町、倶知安町、赤井川村、共和町、積丹町と続いています。
こうしてみると、あらためて都市部に(札幌に)人口が一極集中していることがよく分かります。
小樽市においては人口減少は大きな問題ですが、同じ後志管内にある町村、ひいては北海道全体においても切実な問題であることがうかがい知ることができます。
もしかすると人口対策は、地方自治体が単独で考えるべき問題ではないのかも知れません。
とはいえ、各自治体にとっては現状生き残りがかかっているのでとにかく前に進むしかありません。
幸い小樽市にとって札幌市に隣接していることは大きなアドバンテージです。
札幌近郊の他都市と比較して、構造的にどんな問題があるのか分析してみたいと思います。
「花園町は昔のような活気がなく、商店街はシャッターだらけ。実家の近所にも空き家が目立って増えている」
自分の周りをみても進学や就職を契機に小樽から離れてしまう友人が大半で、小樽に残っているのは少数です。
さらに子どもを生む世代が減ることで出生数も減る負の連鎖。
小樽市で生まれる子供の数は、自分たちの時代には年間約3000人でしたが、平成11年には1000人を割り込み、平成25年は1年間で647人。平成26年の集計はまだのようですが、恐らく600人ちょっと。
そんな話しをするとみんな一様に絶句します。
先日4選出馬を表明した高橋知事も人口減少対策を重点施策にするとのことでしたが、そうは言っても人口対策の特効薬は簡単に見つかるものではありません。
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小樽市からどこに転出しているだろうと調べていると、この表を見つけました。
小樽市の他都市との人口移動の状況
(クリックで拡大)
出典:平成22年国勢調査(小樽市HPより)
小樽市からの転出先は札幌市が一番多く、出入りを差し引きして年間約3,000人のペースで人が流出しているようです。転出先として札幌市が一番多いというのは大方の予想どおりです。
札幌市以外の移動先としては石狩市、千歳市、北広島市、恵庭市と続いていますが、いずれも札幌近郊の都市です。
札幌近郊にあっては小樽市が一人敗けのような状況です。
この表からはもう一つ重要なことが分かります。
札幌市に人口が流出する一方で、後志管内の町村からは小樽市に人が流入していることです。
小樽市に転入する町村として一番多いのは隣の余市町で、以下、岩内町、倶知安町、赤井川村、共和町、積丹町と続いています。
こうしてみると、あらためて都市部に(札幌に)人口が一極集中していることがよく分かります。
小樽市においては人口減少は大きな問題ですが、同じ後志管内にある町村、ひいては北海道全体においても切実な問題であることがうかがい知ることができます。
もしかすると人口対策は、地方自治体が単独で考えるべき問題ではないのかも知れません。
とはいえ、各自治体にとっては現状生き残りがかかっているのでとにかく前に進むしかありません。
幸い小樽市にとって札幌市に隣接していることは大きなアドバンテージです。
札幌近郊の他都市と比較して、構造的にどんな問題があるのか分析してみたいと思います。