ぴよこの足跡

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牛の革

2010-02-09 | Weblog
中部衣料管理士の集い
『雑貨品(服飾雑貨)のクレーム事例について』
大阪にある株式会社の検査機関の方が講師でした。
財団法人ではなく、株式会社の検査機関とは!
世の中色んな会社があるんですね、知らんかった。。。

『雑貨品クレーム事例』
・鞄の内側が剥げている(ポリウレタンの劣化)
・鞄の取ってが抜ける(素材、縫製補強不良)
・鞄の変色(汗や日光による影響)
・サンダルの甲が切れた(原料、縫いつけ不良)
・靴のヒールが外れた(ヒール内部に接着釘などの強化)
・靴のファスナーが下がる(子供靴に多いのは子供がやんちゃだから…?)
・指輪が歪んだ(貴金属は軟らかい)
・アクセサリーの黒変(硫黄成分と反応するので仕方が無い部分あり)
・傘色落ち(傘基準の堅牢度基準がもともと良くない…)
パワーポイントでこんな感じの事例をつらつらと。
面白かったです、
いやぁ、当事者としてのクレーム対応は大変なんだけど
第三者視線だから興味深く話が聞けるんだと思う。

今は食品で偽装や原産地詐欺など
食品業界が社会で大きく取り上げられることが多いが
恐らくこれからもっと衣料業界でも当たりが強くなるのではないか?と。
昨年9月に消費者庁が発足したことも起因するかな?

うちの会社でも堅牢度だったり
使用している染料や樹脂の提示を求められる話がちらっと聞こえてくる。
コンプライアンス
実際に品質管理がなっていない部分だったり
製品製造の工程で甘い部分がある(うちの会社にもある)
日に日に消費者からの風当たりが強くなっているような気もする。
こうやって
ちょっとした講演会で同業界の異業種の方々と会話をすると
“何処も大変なんだなぁ”
あっちもこっちもクレーム、クレーム。


以前、検査協会に憧れていて入社試験も受けたが遭えなく撃沈。
それから今日まで
傍から[検査協会]を見てきて、勤務されている方と話してきて
あぁ私は多分検査協会とか合わないだろうな。と思いつつある。
問題点が色々見れるのは面白いけれど
それをフィードバックして製品作りに生かすとかの発想って無いのかな?
利益追求会社じゃないからな。。。
モノ作りをしていく上で絶対に関わる品質とかも
華やかな部分ではないものの大切な土台だからこそ
大変なポジション
傍から聞いているだけで十分なんだろうな。

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初めて牛の革(体の左半分)が1枚に繋がっているのを見た。
丁度背中から左体全部を繋げたサイズは
横の幅2m以上あったと思う。
牛ってこんなに大きかったっけ?と話していたら
恐らく鞣した時に引き伸ばしたのでは…ということに。
部位によってもお肉の味が違うように
革も部位によって違うらしい。
背中の方は表面が硬く(裏面はきめが細かいスエード)
お腹側や足の方は表面が柔らかく(裏面は荒い)
質の良さは背中側。触って見て一目瞭然!
製品を作るときでも部位の質や特性(鞣し後の加工)を知らないと
破れたり適さない加工になってしまうらしい。

これで今日から革製品を見たとき
“これは腹か、背か?”考えてしまうかも(笑)

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