もうすぐ40になろうとしている男、
彼は背が高くて、男前で、口が上手い。
そんな自分の能力を知ってか知らずか、
人を騙して、いろんなものを売りつけたりする。。。
そんな才能を買われて、以前の会社の同僚の女性と組んで、
ちょい悪業を繰り返す。。。
愛嬌のある彼にかかれば、つい。。。話に乗って。。。
ということになってしまうのだが、
相手をどん底に陥れるわけではなく、あくまでも小銭稼ぎ、というか、
ちょい悪なところが、読んでいる私としては救われるのでした。
この本のタイトルの“あなた”は、読者のことだと思って、
私にもできる悪いことがある?。。。なんて思ってしまったのですが、
口下手で小心者の私には、到底できないことばかり。。。
さて、著者の本意はどこに?
ちょい悪ってキャラは、憎めないもんね(^_^)
そうだ!「片眼の猿」読みましたよ。なるほどぉ!って!あっというまに読んじゃった!(笑)
気になるタイトルでしょー。。。
エッセイ風かと思っていたのですが、
そうではなくて、ちょい悪人間たちの物語なので、ちょっと期待はずれの部分もありましたけどね。
「片眼の猿」のトリックは、見破れましたか?
私は、事務員の男の子が、○○○だなんて、全く気づかなくて、「そうだったのぉー?!」って。。。ね、楽しませてもらいました。
もともとライターで、各方面の方へのインタビューの仕事もされていたので
人物観察に長けていらっしゃるせいでしょう、
小説もその能力を最大限に活かし、登場人物が生き生きと描かれていて
文章にぐいぐいっとひきこまれます。
(この本は読んでいないのですが、人物描写が細かいでしょう?)。
そして「本当の悪人」を書かないのはご本人の人柄なのだと思います。
人間を愛していて、真の悪人はいないはずだという信条、
そして読者に苦い読後感を味わってほしくない、
っていう優しさなのでしょうね。
私は著者とは直接の知り合いではないのですが
百子さんに読んでいただけてとても嬉しく思いました。
そうだったんですかぁ。。。
ちょこっと、お知り合い。。。ってことですね。
平さんの本は、数冊読みましたが、
リアルで、面白くて、むふふと笑ってしまったりすることも多くて、
気楽に読めるからいいですよねー。
ホラー好きの私も、たまには優しい本を読みたくなりますもん。
う~ん、自分も昔はチョットした悪だったりなかったり、なので、そそられるかも!
なんだか、そそられるタイトルでしょ。
私にもできる悪いことってあるのかなぁ。。。なんてね。
でも、悪いことをするには、けっこう勇気が要りますよねー。