タイトルが面白そうなので、読んでみました。
この本は一昨年夏、77才で亡くなった作家の遺稿集だそう。。。
初めて読む作家さん、なんだけど、
芥川賞候補にも、直木賞候補にもなったことがあるとか。。。
短編が10篇収録されているのだけれど、
どれも、年代を感じさせない文章で、読みやすい。
「毒笑」では、建設会社の課長補佐が、自殺に追い込まれる、
「寂しい科学者」では、妻子と別居して暮らしていた科学者が、脳溢血で倒れる、
「消えた老人」では、いつも神社の境内のベンチに座っていた老人が、
突然、姿を消す。。。など、
どれも、社会の片隅で、小さな幸せを大切にしながら生きている人々を、
主人公とし、あたたかい目で見つめ描かれているのが解かる。
しかし、そこに忍び寄る影。。。
それが、物語の深みでもあり、切なさでもあり、どれも、心に残る作品。
地味。。。と言えなくもないが、落ち着いていて、
本格的というか、私は、すごく気に入った!
他の作品もぜひ、読んでみたいと思う。
百子さんには、沢山の知らない作品を紹介して貰ってます。
ありがとう。
この本も、図書館にて探してみようっと。
あれば良いなぁ。
図書館ではベストセラーはなかなか借りられないので、
掘り出し物(?)を探すのも大変ですが、
こうして、たまたま手に取った本が、いい本だと、やったー!
って、うれしくなってしまいます。
けっこう私好みなんですが。。。
すみれさんの感想も、聞きたいです。
そんなふうに言ってもらえて、すごくうれしい!
楽しくて読み応えのある文章を書く才能が無いので、
せめて、写真だけでもキレイなのを載せたい。。。って思って、
自分なりに、工夫してるつもりなんだけど、
なかなか、思い通りにはいかない。。。
でも、楽しみながら撮ってます。
それが伝わればいいかなぁ。。。ってね。
うれしいお言葉、ありがとう♪励みになります☆