実家の近くの病院に入院中の父のところへは、
電車で行ったり、車で行ったりしていますが、
電車の時は、文庫本をバッグに入れて行きます。
田舎の小さな電車で、ゆっくり各駅停車で一時間。
ゴトゴト揺られながらの読書は、とても集中できるからいいのです。
今回読んだこの本は、のめり込むように読んでしまいました。
すごいのです!
心にぐいぐい入り込んできて、
先が気になって気になって。。。
そして、電車の中ではありましたが、
涙をこらえることができず、
ハンカチで、目頭を押さえながら、読み終えました。。。
「雪の鉄樹」 遠田潤子
庭師の雅雪は、二十歳の頃から、13年間、
両親のいない少年・遼平の面倒を見ている。
遼平の祖母から、屈辱的な扱いを受けつつも、
ただひたすら、自分を犠牲にし、献身的に尽くしている。
なぜならそれは、13年前に起った、ある事件の償いのためだった。
この物語では、なぜ、雅雪がここまで献身的になるのか、
13年前の事件がいったい何だったのかは、なかなか証されない。
なので、どんどん謎が深まり、余計に気になる。。。
そして、主人公の雅雪の気持ちが報われればいいと、願わずにはいられない。。。
おすすめの本です!
初めて読んだ作家さんでしたが、
他の作品も読みたい!と思ってしまいました。
私の満足度★★★★★