百子の部屋

日々のあれこれ思いのままに。。。

血と聖

2006年07月26日 | 読書

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★「血と聖」 坂東眞砂子  読みました。

中世のイタリア。
金持ちの家に生まれ、わがままに育った娘タミラ。
街で流行の疫病を避けるため、田舎に引っ越してきた彼女は、
退屈な日々を送っていた。
そんな時、彼女は青年修道士に出会い、禁断の恋に落ちる。

タミラは、今までに抱いたことのない熱い思いに胸を焦がし、
全てのエネルギーを彼に注ぎ込む。
そして、修道士は彼女への欲望を感じつつも、
神への信仰を選ぼうとし、苦悩する。

空中浮遊する牧師が出てきたり、
特別な能力を持つ小間使いの女性がいたりと、
ちょっと、カルト宗教っぽい感じもしないでもないけど、
信仰を選んだ男と、愛を選んだ女の、悲しい結末に、
この2人が、別の出会いをしていたら、、、
と思わずにはいられない。

コメント (2)
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