故中川昭一議員に対しては、これまでの言動から好意的であったわけではありません。
でも、先の総選挙時に「みなさんのために酒を断つ約束をします」と関係者がいわれていたのを報道で見て、違和感を感じていました。
なぜ、ご自分のためにアルコールを断つように周りが支援しなかったのかと残念です。お父さんの経緯もあり、気遣うべきことはいろいろあったのではないでしょうか。ご自分ではアルコールを断ち切れない状況にまで至っていたなら、入院治療など方法はあったはずです。
結局、誰も中川さんの体のことは考えてあげなかったのではないか、知名度の高い政治家として利用することしか考えていなかったということではないかと、本当にお気の毒に思います。
報道で若いころの中川さんを見て、大学卒業のころに、友だちが中川さんと会社訪問の際に出会ったと話していたことを思い出しました。
ご冥福をお祈りします。
でも、先の総選挙時に「みなさんのために酒を断つ約束をします」と関係者がいわれていたのを報道で見て、違和感を感じていました。
なぜ、ご自分のためにアルコールを断つように周りが支援しなかったのかと残念です。お父さんの経緯もあり、気遣うべきことはいろいろあったのではないでしょうか。ご自分ではアルコールを断ち切れない状況にまで至っていたなら、入院治療など方法はあったはずです。
結局、誰も中川さんの体のことは考えてあげなかったのではないか、知名度の高い政治家として利用することしか考えていなかったということではないかと、本当にお気の毒に思います。
報道で若いころの中川さんを見て、大学卒業のころに、友だちが中川さんと会社訪問の際に出会ったと話していたことを思い出しました。
ご冥福をお祈りします。
またあの会見の内容で、財務相としての資質と能力に欠けていることも露呈させてしまい(日銀の政策金利について「ゼロから0.25まで」と答える場面が、その証拠です。今は0.1なのに。)、政治家としての能力まで問われる事態となりました。
ただ農業には詳しいようで、ジャーナリストの
大谷明宏さんがこう書いています。
『中川さんには一度だけ、経産大臣のときにインタビューをさせていただいた。
(中略)
取材で多くの政治家がこのハンナンから政治献金を受けていたことがわかった。中川さんもその一人。
ただ、政治家はことごとく取材拒否か、逃げの一手。
そんななか、中川さんだけが「献金を受けたことは事実だから」と大臣室で、カメラの前のインタビューに応じてくれた。
午前中の忙しい時間だったにもかかわらず、献金のいきさつと、北海道選出の代議士らしく、
日本の畜産、とりわけ牛肉の貿易自由化以降の畜産、酪農業界について、熱く、理路整然と語ってくれた。
インタビューをした時期は、中川さんといえば酒、その酒の問題で週刊誌に叩かれまくっていたときだった。カメラのまわる取材が終わると、私に「もういいの?」といった風情の目を向ける。
「だってお酒のことに一言もふれないインタビューなんて、久しぶりなんだよ」とおっしゃる。
「いえ、そんな気はまったくありませんでした。私もウィスキーなしの人生なんて考えられませんから」というと「そうなんだあ!」とうれしそうに笑っておられた。あの時の笑顔が忘れられない。
政権が代わっても、どの政党にとっても、いい相談相手になられたはずの方だ。
率直で、シャイで、なによりも潔い方だったのではないか。心の底からご冥福をお祈りしたい。』
(引用は、大谷明宏事務所/Webコラム/中川昭一さんの死に思う より)
意外といい人だったのかなと思った次第です。
ただ強硬的な思想信条は好きになれませんが。
ご冥福を心よりお祈りします。
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1234851991/
「2月14日、ローマで開催された先進国財務大臣・中央銀行総裁会議で、世界的同時不況を乗り越えるため、各国共財政出動をすることが確認された。
その会議で,日本がIMFに1000億ドル(10兆円)相当のドルを融資したことが評価され感謝された。
IMFの手持ちのドルは、1940億ドルから2940億ドルへ増加し、中小国や開発途上国の救済に充てられることになる。
IMFのストロスカーン専務理事は、日本の取組みを人類の歴史上最大の貢献だと評価した。
実際、ウクライナ等100億ドルの融資を受け、デフォルトが避けられたのだ。今日の世界経済は、各国が相互に深く関与しているので、中小国が破綻すれば連鎖が起こりかねない。」
正確には「人類の歴史上最大の融資」だと評されたそうですが、いずれにしろ、国際社会で絶賛されたのが、故人の提案だったわけです。デフォルトが発生すれば、世界で最も困るのが、世界最大の債権国である日本なのだから、日本の国益も守られたわけです。それを、日本のマスゴミは、それを一語も報道しないで、代わりにもうろう記者会見だけ騒ぎたて、辞任へと追い込みました。
故人を嘲笑し、資質や能力を貶めるならば、せめて故人の功績やそれに対する評価を知ってからにするべきではありませんか?
ただ、このもうろう会見のおかげで、自民党の大臣の「品質管理」がいい加減になってきたということが、目に見える形で、多くの人にいやでもわかるようになった。
そういう意味で、大いに問題にすべき「もうろう会見」なのではと思います。
もちろん、官僚がきちんとフォローしていたのかという問題もありますが。
これはこれできちんと追及しないと。
テレビでの、官僚の答弁を聞いていても、会見に出すような状態じゃないのに、知っててわざと出したのか?という疑問を抱かざるを得ませんので。
バチカンでの警報機の問題といい、彼の問題は、官僚がわざとそう報道されるように仕向けたのでは、と疑問を抱いています。
その点について、佐藤優が「封印された高橋洋一証言」という題で、現代プレミアブログに書いています。
ご関心のある方は、ご一読を。
http://blog.goo.ne.jp/gendai_premier/c/5f88fe709c96163efdbef7d2eba9c971
でご覧下さい。
見つからない場合は、「現代プレミアブログ」
で検索してみてください。
佐藤優というと嫌う人がけっこういますが、
作家の故米原万里さんと親交があったという、意外な側面もあります。
(詳細は、「交渉術」文藝春秋でご覧下さい。)
そのモラルが崩壊してるんじゃないかと言う典型例が、あの「もうろう会見」に表れてると思う⇒http://bit.ly/fJee4c
言いかえれば昭一さんはモラルなき官僚の犠牲者だったと。
死んだ昭一さんには気の毒だと思うが
今となっては、意外と繊細な故に酒に逃避した昭一さんの気持ちも分からなくはない。
思想信条はともかく。
とにかくあの状態で会見に出した官僚の責任は重い。
『当時、ある仏の日本研究者いわく、「ごく人間的なエピソード。好意的な報道もできたはず。一斉に叩いた日本メディアの姿勢にも疑問」』
と言う話も聞いた。
少なくともこれで、北海道での選挙の流れは決まったようなものだ。
(衆院12議席中11議席を民主が獲得、郵政解散の時は8議席。)
一斉に叩くという報道姿勢が選挙での流れも決めてしまう。
メディアの恐ろしさを改めて見せつけた事件でもあったと思う。
何かことが起こると、たしかにマスコミは歯止めなく攻撃しますね。
「理性ある報道」この言葉が論理矛盾でないようにあってほしいです。
http://blog.livedoor.jp/ikedakayoko/archives/51487137.html より
ただ、こういうのもなんだが、国会での追及は吊るし上げみたいにみえて、かえって松岡さんに同情してしまった。
正直に全部言って大臣辞めればいいのにと思っていたら、自殺のニュースが。
これにも驚いた。
ムネオバッシングの時もかえって大変だなと思っていたが、魚住さんの取材を読んだりしてたからそう思った部分があったわけで。
もちろん本人の、親が馬を売って大学の学費をという話にも影響された部分もあったが。
しかしそういう風に考える人は少ないのだろう。
「理性ある報道」はとっくの昔になくなっていると残念ながら、今のメディアを見てそういうしかない。
森達也曰く
「一回原点に立ち返ればいい。メディアという仕事は、ほとんとが人の不幸をあげつらうことで成り立っている。(中略)常に誰かを傷つけることで成立しているんです。そのことに対する後ろめたさを持ったほうがいい。それだけは、絶対なくすべきではないと思っている。卑しい仕事なんです。」
森達也 森巣博「ご臨終メディア」 集英社新書 より
こういう感覚も必要なのだが。