深夜、深い霧の中を、車を走らせていました。
夜の霧の中を車で走るのは実に怖い。こういう時は下手にヘッドライトをビームにすると却って視野が悪くなります。ヘッドライトは下げたまま、フォグランプがある場合はこれを利用しながら、ゆっくりと走りましょう。
霧(きり)といい靄(もや)といいますが、これはいずれも現象的には変わりありません。地上に近い大気中の水蒸気が、なんらかの原因で冷やされ水滴となったもので、これが高い上空で発生すれば雲になるわけです。
霧というのはどこか神秘的ですね。霧と不可思議な現象とを結びつける物語も多い。霧の向こう側には異空間が広がっていて、ベル星人が待ち構えていたりする(笑)。特に夜霧というのはどこか不気味で、アメリカン・ホラー小説の帝王スティーヴン・キング原作の映画『ミスト』では、霧のなかに異次元の怪物たちが大挙して現れ人々を襲う。
カルト的ホラー映画監督、ジョン・カーペンターの作品『ザ・フォッグ』では、夜霧のなかに大昔の亡霊たちがあらわれ、小さな港町に復讐をしにやってくる。
この『ザ・フォッグ』私結構好きなんですよね(笑)
霧というもの、特に夜霧というものはそういう意味では「不安」の象徴なのかも知れない。
それでも、朝は必ずやってくる。
ここで一句
【日の本の夜明け前かな夜と霧】
映画『ザ・フォッグ』(1980)より。霧の中の亡霊たち。
夜が明ければいなくなる。
それまで辛抱。
今は…
何が人生の夜明けなのか分からなくなってきた…。
(๑´•.̫ • `๑)
夜が明けたら明けっ放し、なんてことはないです。夜が明けて朝が来れば、やがて昼になりまた夕暮れとなって夜になる。それの繰り返しです。人生もまた同じ。
この世の事象にはすべてこうしたサイクルがある。大自然はもちろん、国家にだって同じサイクルがある。今の日本は夜明け前の一番暗い時間帯かな。しかも霧まで立ち込めて、しかも霧の中には魑魅魍魎どもが蠢いている。そんな状態。
Saraさんも明け暮れを繰り返しているんです。これぞ夜明けというのが来たとしても、必ず暮れるんですから、決めつけるのは無駄なんじゃないかなあ。
そんな気がする。
時を重ねるごとに悟ってきたから
次のトンネルが見えて
暗闇が近づいてきても
恐れず平穏でいられた♪
作詞・作曲・歌、有安杏果『ヒカリの声』より抜粋
https://www.youtube.com/watch?v=j8DDWjWp8uM
戦争という夜があり、高度成長からバブル期までの朝昼があり、バブル崩壊とともに夕闇になり、政権の混乱や地震災害、ネットによる歴史や民族、現代支配社会の闇構造があらわになって…。
私は今から本当の真っ暗な夜がやって来るんだと思ってた。
紛争、戦争に巻き込まれて…。
そうじゃなくて、今は夜明け前なの?
それとも、魑魅魍魎の夜明けがあと10年くらい続くの?
(*´∀`)
夜が明けて朝が来て昼になり、また日が暮れて夜になる…。その繰り返しなのですね。人の人生も国も。
日の本に 幸あれと願う いくたびも
日本の夜明けは近いぞ!(鞍馬天狗風に……古っ!)