東日本大震災発生後、メルトダウンの危機が叫ばれた福島第一原発に残り、必死の作業を続けた50人の男たち。
海外メディアはこれらの方々をこぞって【Fukusima50】と呼んだ。
ドキュメンタリー作家・門田隆将氏による渾身の著作、『死の淵を見た男』が映画化されます。映画タイトルは『Fukusima50』。この作品の映像化を強く望んでいた私としては、思ったよりも早く願いが叶ったかたちとなって、嬉しいと云えば嬉しいのですが、
ある点に関して、非常に心配しております。
原作では福島第一原発の現場と、東京電力本社とのチグハグなやりとりなどが克明に描かれており、その部分はもちろん再現するだろうとは思われますが、原作にはもう一点、大事なことが書かれております。
それは当時の総理大臣・菅直人の傍若無人ぶりです。
東京電力本社に乗り込み、ぎゃあぎゃあ喚き散らしながらいかに的外れな命令を出し続けていたかということ。これに対して福島第一原発所長の吉田昌郎氏がいかに屈せず、現場での的確な判断を下していったかという事。
イラ菅の云う通りにしていたら、所長が吉田氏でなかったら、福島第一原発は、東北は、そして日本は、
取り返しのつかない状況に陥っていたということ。
これはこの作品のある意味要といってよく、ここをどこまで描けるか、あるいは描かないのか。
この点が、私がこの映画を評価するか否かの、一つの基準点となりますね。
監督は若松節郎。どこまで描いてくれるのか。
出演は、原発1号機、2号機当直長・伊崎利夫に佐藤浩市。福島第一原発所長・吉田昌郎に渡辺謙。
さて、菅直人も出てくるとして誰がこの役を演じるのかを含めて、
注目したいと思います。
2020年公開予定。さて、どんな映画に仕上がるか。
楽しみ半分、心配半分ですねえ。
映画『Fukushima 50』も良さそうですね。
日本の中のあらゆるシーンで、日本のために尽力下さった陰の方々がおられるのですね!
本当にありがとうございます。