風の向くまま薫るまま

その日その時、感じたままに。

梅雨晴れの日

2018-06-15 05:03:15 | ここで一句





昨日は梅雨の合間の晴天日。陽射しは年々その光の強さを増しているように思え、しかしとても柔らかで気持ちがいい。夏場ではないので湿気が少ないせいだろうか。


日の光の明るさは、まるで何ものをも隠すことの出来ぬ「無量光」といった趣。お天道様はすべてお見通しでえ!という声が天から聴こえてきそうです(笑)



この柔らかな陽射しに、なんだか心引き締まる思いがしました。



浮世はなにかと騒がしいようです。抑々何故、この世のことを「浮世」というのでしょう?


あの世のことは「常世(とこよ)」と云いますね。常の世とはつまり、状態は常に一定しており、変化がない世界、ということでしょう。



それと反対に「浮世」とは、あっちふらふら、こっちふらふら、まるで波間漂うクラゲのように、どこへ進むかもわからず浮遊している、「くらげなすただよえる」状態の世。これがこの世ということでしょう。


クラゲのようにフワフワと、なんとも危うい世界ですが、一方でこんな言葉をご存知でしょうか。



【北京で蝶が羽ばたくと、ニューヨークで雨が降る】



ちょっとした空気の流れの変化が、地球全体の気象に影響を及ぼす。これもこの世の実相のひとつ。



ならばくらげなすただよえる浮世の行く先にも、ちょっとした力でなんらかの強力な影響を与えることも



可能ではないだろうか。



例えば、人の「想い」



我々の抱く小さな想いが、世界の動向に強い影響を与えているとしたなら、ちょっと楽しいですね(笑)クラゲのごときこの世の動向が良くなるも悪くなるも、



我々の「想い」次第だとしたら、



仇やおろそかには、生きられませんねえ。




ここで一句、いや、今日も一首。



【梅雨晴れの浮世を照らす陽射しかなクラゲ成す世の導(しるべ)示すや】



基本は謙虚に、感謝を持って生きること。しかしこれがなかなか難しい。ついつい怒りを抱いてしまいます。



日々是修行、ですなあ。





有安杏果さんの撮った紫陽花。
https://twitter.com/ariyasu0315

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2 コメント

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Unknown (チャメゴン)
2018-06-15 15:02:37
本当に、「日々是修行」の毎日ですね。
ふ〜らふ〜らの浮世でも、私たちの微力な「想い」がこの世を動かしているというのなら……。
ボンヤリ生きてられないや!
ここで一首
梅雨空の 紫陽花の如し 浮世にて
想いは定め 日の本のため
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Unknown (薫風亭奥大道)
2018-06-16 16:01:07
チャメさん、がんばっていきまっしょい!
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