来たよウルトラセブン!
『麒麟がくる』第10回のサブタイトルが「ひとりぼっちの若君」これって分かる人にはわかるよね?
そう、これはウルトラセブン第29話「ひとりぼっちの地球人」を、明らかに意識したタイトル。
もう、NHKさんったら、「偶然です」とか言っておきながら、やっぱり意識してるやん!
いいぞNHK!もっとやれ!!
竹千代を演じる岩田琉聖くんの演技には、泣かされます。
前回、第9話「信長の失敗」で、慕っている信長(染谷将太)に邪険にされ、呆然と見送る竹千代。廊下に暫く立ち尽くした後、静かに背を向けて去っていく。その寂しげな背中ね。9歳のみそらで背中で演技するかい!
今回の竹千代もまた、良かった。信長は両親に愛されていないという感覚がずっとあって、それ故に奇異な行動をとる傾向があり、竹千代は幼い身で両親から離され、ずっと人質生活を送っている。
寂しい若君同士が将棋を通して心を通わせる。いいシーンでした。
信長は竹千代を一人の男として認め、訊ねます。竹千代を今川の下へ人質として出せという話を、どう思うかと。これに竹千代が答えます。
今川は敵、いつか討ち果たさなければなりませぬ。その敵をよく知るために、その懐に飛び込み、敵を見てみたい、と。
さすが、将来の徳川家康。幼少にして只者ではない。
演じる岩田くんは、このセリフの「意味」をちゃんとわかって演じてますもんね。たいしたもんですよ。
いや、泣いたなあ。
9歳にしてこの堂々たる演技。岩田琉聖、将来が楽しみ。
お駒さん(門脇麦)の身体能力の高さを、見せてくれましたね。
これはおそらく、お駒さんが後に、光秀に仕える間者(忍びの者)となることの布石ではないかと思われ、菊丸(岡村隆史)とは時に協力し合い、時に対立し合うみたいな感じになっていくのではないかな。
いやあ、また先々の楽しみが増えたね。
ホント、今年の大河は、
面白い。