風の向くまま薫るまま

その日その時、感じたままに。

「ひとりぼっちの若君」って…

2020-03-22 21:37:53 | 時代劇

 

 

 

 

 

来たよウルトラセブン!

『麒麟がくる』第10回のサブタイトルが「ひとりぼっちの若君」これって分かる人にはわかるよね?

 

そう、これはウルトラセブン第29話「ひとりぼっちの地球人」を、明らかに意識したタイトル。

 

もう、NHKさんったら、「偶然です」とか言っておきながら、やっぱり意識してるやん!

 

いいぞNHK!もっとやれ!!

 

 

 

 

 

 

竹千代を演じる岩田琉聖くんの演技には、泣かされます。

 

前回、第9話「信長の失敗」で、慕っている信長(染谷将太)に邪険にされ、呆然と見送る竹千代。廊下に暫く立ち尽くした後、静かに背を向けて去っていく。その寂しげな背中ね。9歳のみそらで背中で演技するかい!

 

今回の竹千代もまた、良かった。信長は両親に愛されていないという感覚がずっとあって、それ故に奇異な行動をとる傾向があり、竹千代は幼い身で両親から離され、ずっと人質生活を送っている。

 

寂しい若君同士が将棋を通して心を通わせる。いいシーンでした。

 

信長は竹千代を一人の男として認め、訊ねます。竹千代を今川の下へ人質として出せという話を、どう思うかと。これに竹千代が答えます。

今川は敵、いつか討ち果たさなければなりませぬ。その敵をよく知るために、その懐に飛び込み、敵を見てみたい、と。

 

さすが、将来の徳川家康。幼少にして只者ではない。

 

演じる岩田くんは、このセリフの「意味」をちゃんとわかって演じてますもんね。たいしたもんですよ。

 

いや、泣いたなあ。

 

9歳にしてこの堂々たる演技。岩田琉聖、将来が楽しみ。

 

 

 

お駒さん(門脇麦)の身体能力の高さを、見せてくれましたね。

これはおそらく、お駒さんが後に、光秀に仕える間者(忍びの者)となることの布石ではないかと思われ、菊丸(岡村隆史)とは時に協力し合い、時に対立し合うみたいな感じになっていくのではないかな。

 

いやあ、また先々の楽しみが増えたね。

 

 

ホント、今年の大河は、

 

 

面白い。


映画『峠 最後のサムライ』60秒予告 9月25日(金)全国公開

2020-03-22 16:06:01 | 時代劇

 

 

 

 

 

 

幕末、戊辰戦争時の越後長岡藩家老・河井継之助を主人公とした映画『峠 最後のサムライ』が9月に公開されます。

 

子供の頃から人の言う事を聞かない頑固者で、歯に衣着せぬ物言いは時にトラブルを生んだ。しかしその一本気さが長岡藩主・牧野忠恭に信頼され、重用された。

 

戊辰戦争時には、新政府軍と旧幕府軍との調停を買ってでますが、交渉に訪れた新政府側の土佐藩士に対し、「会津藩を攻める客観的、合理的理由はない。これは薩長の私怨である」と正論を展開させ、相手側はこれに対し反論することが出来なかった。

そりゃそうだ、これが「正論」ですから。

 

しかし人間という奴は、正論を展開されると意地になってしまうという側面がある。ですから交渉する場合は、相手に対し「逃げ道」を作ってあげるのが常道ですが

河井継之助はそれをしなかった。というか、性格的にできなかったということでしょうか。

 

故に交渉は決裂。長岡藩は新政府軍の攻撃を受けることになります。

 

 

継之助は最新式の兵器類を輸入し、いざというときの備えを怠らずにいました。当時日本には3丁しかなかったガトリング砲、早い話がマシンガンですね。この日本に3丁しかなかったマシンガンのうち2丁を、長岡藩が所持していました。

その他最新式のライフル銃やアームストロング砲など、新政府軍に引けを取らない武器類を揃えていました。

 

和平交渉を進めながら、一方では戦いへの準備も怠りない。

「防衛」の基礎ですね。

 

新政府軍と長岡藩との戦争。いわゆる「北越戦争」は、初めのうちこそ長岡藩側有利に展開しますが、やはり圧倒的な「数」の差というものはいかんともしがたく、ついには長岡城を落とされてしまう。

さらに追い打ちをかけるように、藩内で一揆が発生します。この一揆鎮圧にも兵力を割かれ、新政府軍と十分な戦いが出来なくなってしまう。

 

長岡城奪還作戦を指揮していた継之助でしたが、敵の銃弾を足に受け、後退を余儀なくされてしまう。

この銃創の手当てが不十分であったため、継之助は破傷風を発症。会津へ逃走する途中に亡くなります。

 

色々と評価の分かれる人物だと思いますが、興味深い人物であることは確かです。

 

さて、映画ではどのように描かれるのでしょうか。

 

原作は司馬遼太郎『峠』。脚本・監督は小泉喬史。

主演は役所広司。役所さんは以前、山本五十六を演じていましたが、その山本五十六はこの越後長岡出身で、子供の頃、長岡の街が燃える光景を見た。

そんなシーンが、役所さんが山本五十六を演じた映画にありました。

 

これもまた「縁」ですねえ。

 

戊辰戦争のある意味「キーパーソン」といっていい人物、河井継之助を描いた映画『峠 最後のサムライ』は、本年9月25日公開!