9月23日
滋賀県甲賀市甲南町にある臨済宗妙心寺派 寿亀山 正福寺(正福禅寺)は近江西国三十三観音霊場31番札所。
山門は昨年に再建されたようで、まだ新しいですね。
木造金剛力士像(阿形像)
木造金剛力士像(吽形像)
欅材で一本造りの金剛力士像は平安時代の作で、後世の削り直しなどの手があまり加えられておらず、市の指定文化財になってます。滋賀県内では三番目に古い金剛力士像だそうですよ。
あんまりムキムキ感が無い金剛力士だなと思っていたら、極端に細部を強調せず、動きを抑制した感じが平安後期の像の特徴なんだそうです。
門には三つ葉葵が彫られてます。
山門を潜り、緩やかな石段を登っていくと境内に出ます。
本堂
中では彼岸の法要が行われていました。
この寺は今から1,400年前に聖徳太子によって開創されました。その後、天台宗寺院として栄えましたが、1,572年の元亀天正の争乱の兵火で七堂伽藍が灰燼に帰し、350年ほど前の寛文年間に臨済宗の寺として再興されました。
秘仏本尊の聖徳太子作と伝わる木造十一面観音立像(国の重要文化財)は兵火を逃れ、今に伝わります。
境内にある市の指定文化財の石造宝篋印塔は南北朝時代初期の意匠を伝えてます。
本堂の賽銭箱にも三つ葉葵の紋がありますね。
徳川五代将軍綱吉が子宝に恵まれず、この寺の十一面観世音菩薩が霊佛であることを聞き、実堂大和尚が観音経1萬巻を読誦したところ、世継ぎの徳松君が誕生したことに喜ばれ、それ以後、徳川家の祈願寺として三ツ葵紋を下賜しました。
横には天台宗寺院だった頃の名残りなのか、鎮守の八坂神社もありました。
今年は気温が高過ぎて彼岸花(曼珠沙華)の開花が遅れていましたが、夜の気温がようやく下がってきたので、ぼちぼちと咲き始めてます。
昨日は日中も30℃に届かず、夜は16℃と秋の空気に包まれました。
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