書名:戦後最大の偽書事件 東日流外三郡誌
著者:斉藤光政
出版社:集英社文庫
出版年:2019年
ジャンル:ルポタージュ
古代、ヤマト政権に弾圧された民族が現在の北東北で一大国家を築いていたことを書き記した古文書群の『東日流外三郡誌(つがるそとさんぐんし)』は、1970年代に青森県五所川原の和田氏宅の天井裏から見つかったとされる通称和田文書を中心とした古文書群でした。
当時、新たな古代文明の存在に地元は熱狂し、公的な報告書や論文にも文献のひとつとして取り上げられていました。
しかし、この古文書は20世紀になってから使われるようになった文書表現があるなどその真贋の論争が巻き起こりました。
2000年には神の手と呼ばれたアマチュア考古学研究家による旧石器捏造事件が毎日新聞にスクープされ、教科書を書き換えなければならないほどの騒動になったことを思い出しますね。
和田文書の最初の発見以降も次々と新しい古文書を発見し続ける和田氏・・・
東日流外三郡誌は一体誰が書いたものなのか?
本書は青森の地方紙 東奥日報の記者である著者がその真相を暴く渾身のルポタージュでした。
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