前原国土交通相は先月30日、公約で掲げた高速道路の原則無料化について、2010年度から最大4年間で実施する方針を明らかにした。昨年の衆院選マニフェストでは2年間の段階的実施を経て2012年度から完全実施する工程表を示していたが、事実上、修正した形だ。
なぜ前原国土交通相が高速道路無料化について、不安定な姿勢を見せているのか私には理解できない。事態がこれほどこじれてしまう理由は、前原国土交通相が「まともに」高速道路を無料化しようとしているからだ。
しかしそれでは、道路公団をどのように処理するのか、あるいは同団体が抱える約30兆円の累積債務をどうするのか、という点に答えられない。また高速道路を無料化した後、修理などの負担は誰が負うのかも不明だ。
これに対する私の答えはこうだ。すなわち、高速道路は「国道0号線」として扱い、現在の国道予算(税金)の中に組み入れる。ただし、これだけでは累積債務を解消することはできないので、10年間プレート課税を導入し累積債務の返済に当てるというものだ。
高速道路無料化について、私はこれらの内容を直接、前原国土交通相を始め、数人の政治家に説明をした。エクセルで作成した資料なども準備し、全て渡してきた。それにも関わらず、未だに「無料か否か」という部分だけに焦点を当ててしまい、出口の見えない議論を展開しているのは、あまりにお粗末に過ぎると思う。正直、この程度の内容を全部理解できないというのは、信じられない気分だ。
日本年金機構が27日に公表した調査結果によると、有効な公的年金の基礎年金番号の数が20歳以上の推計人口を123万件も上回っていることが明らかになった。原因として、氏名が変わったのに気付かずに重複して番号を交付したことや死亡記録が反映されず年金番号だけが残っていることが考えられるということだ。
おそらく私の見立てでは今回発表された数字でさえ、大きく間違っていると思う。かつて長妻昭議員が「失われた年金」について調査をしていた頃に聞いた話では、基礎年金番号の数は「1億何千万どころか、2億以上になる見込み」だということだった。私もこちらの数字の方が実態に近いのではないかと感じる。
ただ、何より今議論するべきことは、基礎年金番号が重複しているかどうかではなく、年金制度を抜本的にどのように運用するのか、その見直しをどう図るのかという点だ。
現時点でここまで混乱してしまっているので、基本的に現在の年金制度については、「判明しているものは支払うけれども、数年後からは支払わない」という以外に道はないだろう。この点、もう謝罪する他ない。
では今後どうするのか?と言うと、かつて1974年から米国で開始した個人が自分自身で管理する年金制度にならざるを得ないだろう。国家による福祉を放棄し、401k(確定拠出年金)に類似する個人退職勘定という自己責任の年金制度に税制上の優遇措置を与え、運用は自己責任で行うというスタイルだ。
これは年金を「2階建て」とする考え方だ。1階部分は生活保護として税金でカバーし、2階部分は401kと同じく個々人が自分の計画に沿って運用する。年金一元化など、民主党は野党の頃、抜本的な年金制度改革を主張していた。なぜ今の民主党にはこのような発想ができないのかと残念でならない。
なぜ前原国土交通相が高速道路無料化について、不安定な姿勢を見せているのか私には理解できない。事態がこれほどこじれてしまう理由は、前原国土交通相が「まともに」高速道路を無料化しようとしているからだ。
しかしそれでは、道路公団をどのように処理するのか、あるいは同団体が抱える約30兆円の累積債務をどうするのか、という点に答えられない。また高速道路を無料化した後、修理などの負担は誰が負うのかも不明だ。
これに対する私の答えはこうだ。すなわち、高速道路は「国道0号線」として扱い、現在の国道予算(税金)の中に組み入れる。ただし、これだけでは累積債務を解消することはできないので、10年間プレート課税を導入し累積債務の返済に当てるというものだ。
高速道路無料化について、私はこれらの内容を直接、前原国土交通相を始め、数人の政治家に説明をした。エクセルで作成した資料なども準備し、全て渡してきた。それにも関わらず、未だに「無料か否か」という部分だけに焦点を当ててしまい、出口の見えない議論を展開しているのは、あまりにお粗末に過ぎると思う。正直、この程度の内容を全部理解できないというのは、信じられない気分だ。
日本年金機構が27日に公表した調査結果によると、有効な公的年金の基礎年金番号の数が20歳以上の推計人口を123万件も上回っていることが明らかになった。原因として、氏名が変わったのに気付かずに重複して番号を交付したことや死亡記録が反映されず年金番号だけが残っていることが考えられるということだ。
おそらく私の見立てでは今回発表された数字でさえ、大きく間違っていると思う。かつて長妻昭議員が「失われた年金」について調査をしていた頃に聞いた話では、基礎年金番号の数は「1億何千万どころか、2億以上になる見込み」だということだった。私もこちらの数字の方が実態に近いのではないかと感じる。
ただ、何より今議論するべきことは、基礎年金番号が重複しているかどうかではなく、年金制度を抜本的にどのように運用するのか、その見直しをどう図るのかという点だ。
現時点でここまで混乱してしまっているので、基本的に現在の年金制度については、「判明しているものは支払うけれども、数年後からは支払わない」という以外に道はないだろう。この点、もう謝罪する他ない。
では今後どうするのか?と言うと、かつて1974年から米国で開始した個人が自分自身で管理する年金制度にならざるを得ないだろう。国家による福祉を放棄し、401k(確定拠出年金)に類似する個人退職勘定という自己責任の年金制度に税制上の優遇措置を与え、運用は自己責任で行うというスタイルだ。
これは年金を「2階建て」とする考え方だ。1階部分は生活保護として税金でカバーし、2階部分は401kと同じく個々人が自分の計画に沿って運用する。年金一元化など、民主党は野党の頃、抜本的な年金制度改革を主張していた。なぜ今の民主党にはこのような発想ができないのかと残念でならない。
私は、今この記事を読み、大前さんは他の方とは違うと思いました。
「こうした方がいい」と、自分のアイディアを書いている方を見たことがありません。
私は高速道路無料化に賛成できません。
多くの国民が不審に思っている政策の一つです。
子供手当ての異常な支給額と同じで、必要のないサービスです。
国民は、1000円払っても惜しくないと思うのが、高速道路料金です。
料金を下げるのなら分かりますが、無料にする必要はありません。
国民は無料化を望んでいる訳ではありませんから、100円でも取るべきです。
この二つのサービスには裏があると思います。
高速道路無料化は、運送関係などの企業負担の軽減と観光業の不振を挽回するなどの目的があるのではないでしょうか?
しかし、高速道路が無料になれば、ますます観光業は廃れます。
手軽なことは後回しにするのが、人間というものです。
又消費者が手軽さを手にすると、何もかも短時間で飽きられてしまいます。
悪循環です。
ある程度のハードルは、何事にも必要です。
観光地の希少価値を投げ出し、均一化を更に進めることになります。
交通の便を良くすることは、良し悪しです。
「高速道路無料化について、私はこれらの内容を直接、前原国土交通相を始め、数人の政治家に説明をした。エクセルで作成した資料なども準備し、全て渡してきた。」・・・誰の政治批判を読んでも、中傷と発展性のない後ろ向きの記事ばかりです。
大前さんがこうして活動されていることを知り、大変嬉しく思います。
優秀な方は多く、その方々の意見に耳を傾けることの出来る政府であって欲しいものです。
財源は消費税の増税で。
生活保護も必要無くなって制度がシンプルになるので、人件費削減にもなります。
その料金を徴収するのにどれだけの無駄な費用と人材と、そして既得権益がかかっていることか、、、、。料金を無料にするというのは金額の多寡の問題ではない、フラットで透明なシステム構築への第一歩です。
国道0号線案は自分もそうしてほしい施策です。
無料で成り立っている国が何ヵ国もあるのに、なぜ日本では高い料金が必要なのか?全く理解できません。
>正直、この程度の内容を全部理解できないというのは、信じられない気分だ。
大前案の難点は、「債務償還のためにプレート課税を実施する」という点でしょう。高速道路を使わない自動車からも負担を求めるというのですから、これでは、前原大臣が採用しようとしないのは当然です。「理解できない」のではなく、大前案に問題があるとお考えにならないのですか?
債務30.4兆円
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1280930040/l50
自動車保有台数 75.3百万台(二輪車を除く)
http://www.airia.or.jp/number/pdf/01.pdf
30.4E12 ÷75.3E6 ÷10年 = 40,400円/台/年
元本の金利が10年間減少しながらも発生するので、必要額は上記より少し大きくなります。プレート課税額は、45,000円/台/年といったところでしょうか。
ところで、75百万台の自動車のうち、高速道路を1年間全く使わない自動車は、30~40百万台あると推計されています(出典は思い出せない)。特に軽自動車(27百万台)はセカンドカーであることが多いのでこれにあてはまるでしょう。
この30~40百万台の自動車保有者は年間4.5万円の新たな負担に大反対するでしょう。
もう一つの理由は、高速が無料になると、交通量の多い、東名、名神、東北、山陽、九州道などが大混雑して機能しなくなるという点です。現在無料化している高速は、元々交通量が少ない道路(ほとんど暫定2車線道路)であるので、交通量が2~3倍になってもそれほど渋滞していませんが。
以上の2点が、大前案が非現実的であることの理由です。
実は、毎年1兆円もの黒字であり、全国の高速道路の1万4千キロをつくっても何の問題もないとわかった。
つまり、全国一斉無料開放も確実にできたはずだし、しかも全国1万4千キロをつくっても何の問題もなかった。
しかし、高速道路を売り飛ばしてほしいという 国際ゾンビ外資が、猪瀬らに接触して、諸外国の例と同じように、国家資産(郵貯、高速道路、政府系金融機関など)を売却してくれるなら、その資産価額の10%を支払うと約束をした形跡がみられる。
諸外国の例では、スイス銀行の口座に振り込まれる。
このコミッションのことについては以前、IMFにいたステイグリッツ教授が内部で行われたその行為を証言している。ロシアでも行われた。この国家資産売却が原因でロシアの産出量は40パーセントの壊滅的なダメージをこうむったという。日本もそうなってしまう。