大前研一のニュースのポイント

世界的な経営コンサルティング 大前研一氏が日本と世界のニュースを解説します。

日本の雇用を守るつもりが、雇用を失わせているという事実

2008年12月23日 | ニュースの視点
経営の悪化を理由に、大学生53人の採用内定を取り消した日本綜合地所が説明会を開いた。 西丸社長らは学生に対し1人あたり100万円の補償金を支払うことを伝え、あらためて謝罪した。 一方、麻生総理は新卒者に対する悪質な内定取り消しが相次いでいる問題について「最高裁の判例からも、かなり問題がある。あってはならない」と述べ、職業安定法の施行規則の改正により、内定取り消し企業名の公表を徹底していく考えを . . . 本文を読む

この10年間の歴代内閣は一体何だったのか? と問いたくなる

2008年12月16日 | ニュースの視点
自民党内で郵政民営化策の見直し論が浮上してきた。 郵便事業会社と郵便局会社の統合など4分社体制の修正や郵便貯金の預入限度額(1000万円)の引き上げなどが主な論点となっている。 また、与党は消費者行政を一元化する「消費者庁」の設置関連法案の審議入りを来年の通常国会に先送りする方針も固めているとのこと。 これは一体何が起こっているのか? 歴代内閣の重要政策の主な要点と現状を整理してみると次の . . . 本文を読む

歴史上、最も愚かな米国の姿を見た

2008年12月09日 | ニュースの視点
23日、経営難に陥った米銀行大手シティグループは米国政府から追加支援を受けることで合意したと発表した。 シティグループが抱える不良資産3060億ドル(約29兆円)から将来発生する損失のうち、米国政府が最大で2493億ドル(約23兆9000億円)を肩代わりするほか、公的資金200億ドル(約1兆9200億ドル)を追加で注入するという。 この発表を聞いて私は呆れ果ててしまった。これは金融危機に対応し . . . 本文を読む

【大前研一ライブ】12月7日号の主なニュース

2008年12月07日 | 大前研一ライブ
大前研一 ソウル、大連、上海訪問報告 *人民元相場/上海外為市場で人民元の対ドル相場が3日連続ストップ安 *上海港湾整備/「洋山深水港」の第3期工事が完了。取扱可能な貨物量は3割増へ *韓国経済/日系金融機関が融資回収、来年3月危機説が浮上 *オバマ次期米国政権/外交安保チームを発表。国務長官にヒラリー・クリントン氏、国防長官にロバート・ゲーツ氏 *米国経済再生/オバマ次期大統領がネット演説で大型 . . . 本文を読む

ビッグ3を救済しないという選択。日本は米国自動車業界に手を差し伸べるべき

2008年12月02日 | ニュースの視点
20日、米自動車業界の救済法案を審議していた米議会は、最大手ゼネラル・モーターズ(GM)など大手3社に対する計250億ドル(約2兆3千億円)の緊急融資をめぐり、法案の採決を来月に先送りすることを決めた。 各社の最高経営責任者(CEO)から再建案を聞いたが、「救済に使う税金を無駄にせず、生き残りを可能にする具体的な事業計画が、はっきり示されなかった」として審議の継続を決めたとのこと。 2008年 . . . 本文を読む