大前研一のニュースのポイント

世界的な経営コンサルティング 大前研一氏が日本と世界のニュースを解説します。

オフィス市場とマンション市場の違い/JR博多シティ成功の要因

2012年02月28日 | ニュースの視点
オフィスビル仲介大手の三鬼商事が9日まとめた東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の1月末の空室率は前月比0.22ポイント高い9.23%となり、過去最高を10カ月ぶりに更新した。一方、マンション市場調査の新東通信の調べで、東海3県の11年の新築マンション発売戸数が5年ぶりに前年を上回ったことが分かった。大型高層マンションの分譲が名古屋市内で相次いでいることが大きいということだ。 実はこの2 . . . 本文を読む

米軍には居て欲しい、それが日本の本音だ

2012年02月21日 | ニュースの視点
野田政権は、在日米軍再編の見直しに関する基本方針を発表することを決めた。沖縄の海兵隊のグアム移転を先行させ、米軍普天間飛行場の移設と切り離すことが柱となっている。 日本の本音を言えば、米国海兵隊には居てもらいたいはずだ。日本の自衛隊は攻撃機能を保持していないから、積極的に攻撃できる米国海兵隊が居てくれることは、中国への牽制という意味でも大きな役割を果たす。 だから普天間基地からの移転にあたって . . . 本文を読む

日本企業は苦労三昧/ソニーの課題はハード部門/NECは途上国の草刈り場

2012年02月14日 | ニュースの視点
上場企業の業績が減速している。円高やタイの洪水、欧州危機が輸出産業の利益を圧迫し、2012年3月期の連結経常利益は前期比21%減となる見通しだ。一方、通信や消費関連など内需型企業の業績は底堅く、資源高を追い風に商社は最高益が相次いでいる。 最近のビジネス書では、日本企業が抱える「6重苦」と称して現在の状況を説明していることがある。円高、法人税、電気料金+供給、環境問題、貿易自由化の遅れ、労働規制 . . . 本文を読む

特別会計は予算化/貿易赤字の実態/今こそ資産課税

2012年02月07日 | ニュースの視点
財務省は24日、12年度予算案の一般会計と特別会計を合わせた国の総予算が11年度当初予算比8兆4904億円増の228兆7659億円になったと明らかにした。 国家の歳入が75兆円ほどしかないのに、よくぞここまでの予算を組むものだと思ってしまう。しかも恐ろしいのは、特別会計という国会の審議を必要とせずに各省庁が隠し財源のように扱えることだ。 日本の所得に対する社会負担費は25%程度と発表されている . . . 本文を読む