大前研一のニュースのポイント

世界的な経営コンサルティング 大前研一氏が日本と世界のニュースを解説します。

経済成長に魔法なし、中国経済も鈍化の一途/日中関係は、理不尽な領域まで悪化してしまった

2012年10月23日 | ニュースの視点
 中国国家統計局が18日に発表した7-9月期のGDP成長率は  前年同期比7.4%増加となった。  7四半期連続の鈍化だが、同日発表された9月の工業生産と小売売上高は  いずれも前月の伸びを上回ったほか、追加景気対策への緊急性は低下したと  見られている。  短期的な視点で見ていると中国経済の状況を把握しづらいのだが、  長い目で見ると落ち込んできているのは明白である。  中国のGDP成長率 . . . 本文を読む

憲法改正の先にある、具体的なビジョンを示すこと/米海兵隊の役割、位置づけを再認識すべき

2012年10月16日 | ニュースの視点
 自民党の安倍総裁は30日、憲法改正を次期衆院選の争点にする考えを  示した。  また自民党の中川元幹事長は次期衆院選に出馬せず、  今期限りで政界を引退すると発表。  一方、「日本維新の会」が3日、国政活動を始めた。  橋下氏が大阪から国政対応を指揮し、  国会議員が「実行部隊」となる異例の体制になっている。  先の総裁選で盛り上がりを見せた自民党に対して、党首選で全く  盛り上がらなか . . . 本文を読む

民主党と違い盛り上がりを見せた自民党総裁選/次期衆院選の本命は自民党。景色が変わりつつある自民党

2012年10月05日 | ニュースの視点
 自民党総裁選は9月26日に投開票され、安倍晋三元首相が第25代総裁に選出された。  安倍氏の総裁就任は5年ぶりで、自民党の総裁経験者が返り咲くのは初めてのこと。    安倍氏は「責任をしっかり胸に刻んで、政権奪還に向け全力を尽くしていく」  と再び総理を目指すことへの理解を求めた。    今回の自民党総裁選は、結果として自民党にとって  非常に重要なものになったと思う。    谷垣氏がそのまま . . . 本文を読む

IBMが世界一のシェアを誇ったPC事業から撤退した理由/コモディティ化した事業にしがみつく企業の苦戦

2012年10月02日 | ニュースの視点
 日本IBMは11日、設立75周年を祝うフォーラムを開催した。    その中で、サミュエル・パルミサーノ会長が講演し、  「企業リーダーは日々の業務をマネージすると同時に  未来も創造しなければならない」と強調。    長期的な視野にたって経営するため、常に自らに投げかけるべき  「5つの問い」を紹介した。    このパルミサーノ氏の5つの問いは非常に参考になるので、  ぜひビジネスパーソンなら目 . . . 本文を読む