大前研一のニュースのポイント

世界的な経営コンサルティング 大前研一氏が日本と世界のニュースを解説します。

世界の自動車業界は、合従連衡の時代へ

2010年03月30日 | ニュースの視点
日産自動車のカルロス・ゴーン社長兼最高経営責任者(CEO)は16日、自身が会長を兼務する仏ルノーが、独ダイムラーと資本提携交渉をしているとの一部報道について「多くの潜在的なパートナーと話し合いをしているが、決まった事実はない」と語り、提携の可能性に含みを持たせている。 これについては日本だけでなくドイツでも報じられているので、全くの事実無根ということはないと私は思う。 日産は日本と米国、ダイム . . . 本文を読む

茨城空港は、明確な目的・位置づけを持つべき

2010年03月23日 | ニュースの視点
国内で98番目の空港となる茨城空港が11日、開港した。 羽田、成田に次ぐ首都圏第3の空港として地元の期待は大きいが、現在決まっている定期便は韓国のアシアナ航空のソウルと、スカイマークによる神戸の2路線のみだ。 茨城空港は百里基地にある「百里飛行場」を兼ねている、軍民共用の空港だ。 私としてはその利点を活かして、空港としての目的・位置づけを明確にして欲しかったと思う。 例えば、成田空港は風に . . . 本文を読む

休みを国家が管理するのではなく、自分自身で管理するライフスタイル

2010年03月16日 | ニュースの視点
ゴールデンウイーク(GW)などに集中している連休を分散させる政府の原案が3日、観光立国推進本部の分科会で示された。 これは、日本を五つのブロックにわけ、春と秋の2回、週末を絡めて順番に5連休にすることが盛り込まれている。 混雑を緩和し、観光需要を引き出す狙いとのこと。 日本の連休について見ると、夏休みは6月から9月という長い期間内でバラバラに分散してきている一方、ゴールデンウィークは未だに休 . . . 本文を読む

共通番号制度の根底には、コモンデータベースの考え方が必要だ

2010年03月09日 | ニュースの視点
政府は社会保障と税の共通番号制度で住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)を活用する検討に入った。 全国民に固有の番号が割り振られている既存の仕組みを使い、システム設計にかかるコストや時間を抑える狙い。 また政府は2010年度税制改正大綱に共通番号制度の導入を明記した。 2011年の通常国会に関連法案を提出し、準備期間をおいて早ければ2014年の利用開始を目指しているとのこと。 世界の各国の . . . 本文を読む

公聴会で豊田章男社長に問われるのは、国際的な議論力だ

2010年03月02日 | ニュースの視点
12日、トヨタ自動車が一連の品質問題を受け、事業を進める上で起こりうる様々なリスクへの対策を練るための専門組織を発足させたことが明らかになった。 また、複数の米メディアが報じたところによると、トヨタ車の意図しない急加速が原因として、米当局に報告された事故死者数が34人に上ったことが判明。 そうした中、トヨタ自動車の豊田章男社長が、大規模リコール(回収・無償修理)問題に関する米下院公聴会へ出席す . . . 本文を読む